ピアノ・ソナタ 第14番 「月光」 ベートーヴェン

文字数 798文字

<タイトル>

ピアノ・ソナタ 第14番 嬰ハ短調 作品27-2 「月光」

<作曲者>

ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン

<解説>

 ベートーヴェンの32曲あるピアノ・ソナタの中で、もっともポピュラーかつ一般にも高く認知されている有名曲です。

 あらゆるピアノ曲の中でも、特にロマンティックな一曲であるともいえるでしょう。

 第8番「悲愴」、第23番「熱情」と並び、ベートーヴェンの「三大ソナタ」にも数え上げられます。

 作品27の2曲(もうひとつは第13番)は、作曲者自身が「幻想的ソナタ」と名づけています。

 これは通常、第一楽章に置かれるソナタ形式の楽章が最後に配置され、緩徐楽章と呼ばれるゆったりとした楽章が最初に置かれる形から名づけたと推測されます。

 敬意としては、ベートーヴェンが当時恋焦がれていた伯爵令嬢ジュリエッタに捧げられたというエピソードがあります。

 いかにもといっては失礼ですが、先生らしいお話ですね。

 音楽自体に関しては説明の必要などないかと思われます。

 クラシックにさほど関心のない方でも、この曲は耳にしたことがあるでしょう。

 名探偵コナンでは「ピアノソナタ月光殺人事件」として、とても印象的に使用されていました。

 当時わたしは中学生でしたが、友人から「月光のCD貸して」とせがまれたことをよく覚えています。

 好きこそものの上手慣れではありませんが、趣味がこうじるパターンですね。

 この回は作者である青山剛昌先生自身がお気に入りということで、何度もリメイクなどされて再放送されています。

 とても切ないエピソードですが、「月光」の魅力を引き出しているという意味で、まさに最高の回のひとつだと思います。

 名演はそれこそ星の数ほどありますので、おすすめ盤は指定しないでおきます。

 いつものように手に取りやすいものをお求めになるのがよいでしょう。

 たまには空を見上げたくなる、そんな名曲です。 
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