「ピアノ協奏曲 第20番」 モーツァルト

文字数 676文字

<タイトル>

ピアノ協奏曲 第20番 ニ短調 K. 466

<作曲者>

ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト

<おすすめCD>

ルドルフ・ゼルキン(ピアノ)

クラウディオ・アバド(指揮)

ロンドン交響楽団

ドイツ・グラモフォン(レーベル)

<解説>

 モーツァルトのピアノ協奏曲の中でも、特に人気のナンバーです。

 モーツァルト自身、手紙の中で、「この辺りでわたしは新しい境地を目指すつもりです」という趣旨を書いており、この20番より前と以降に、彼のピアノ協奏曲は分類されるくらいです。

 第2楽章のメロディは特に有名だと思います。

 映画「アマデウス」のエンドロールにも使用されました。

 また、第1楽章のカデンツァ――ピアノの独奏部分――には、ベートーヴェンが残した有名なバージョンがあり、たいていはそれが使用されます。

 ベートーヴェンもこの曲はお気に入りだったようですね。

 しめくくりである第3楽章の疾走感もしびれます。

 おすすめはチェコ出身のピアニスト、ルドルフ・ゼルキンさんの選集からです。

 伴奏はイタリア出身の指揮者、クラウディオ・アバドさんです。

 全集を想定していたようですが、ゼルキンさんが鬼籍に入ったことにより、選集となったようです。

 すでに老巨匠だったゼルキンさんがつむぎ出すのは、まさに「音の粒」といえます。

 音楽への愛が、ここに結実しているように感じます。

 廉価で手に入りますし、どれもすばらしい演奏ですので、この際がっつりモーツァルトも、悪くないかもしれません。
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