「タルカス」 エマーソン・レイク・アンド・パーマー

文字数 978文字

<タイトル>

タルカス

<収録アルバム>

タルカス

<アーティスト>

エマーソン・レイク・アンド・パーマー(通称:ELP)

<解説>

 もはや説明不要の、プログレッシブ・ロックというジャンルのレジェンド・ナンバーです。

 はじめて聴いたのは学生時代、ずっとクラシックを聴いてきて、大学で洋楽に目覚めたわたしですが、これはぶっ飛びました。

 20分もある大曲、しかし飽きさせません。

   *

 もともとは別のバンドを率いていたキーボーディストで作曲家のキース・エマーソンが、キング・クリムゾンのグレッグ・レイクと意気投合し、やはり別のバンドに在籍していたカール・パーマーを誘い、誕生したバンドです。

 セカンド・アルバムであるこの「タルカス」は、キース・エマーソンが創造した世界観が投影されており、「想像上の怪物である『タルカス』が、すべてを破壊したあと、海へと帰っていく」という、なかなかぶっ飛んだストーリーを持つ組曲形式になっています。

 アルバムのジャケットになっている「アルマジロと戦車が合体したような怪物」が、その「タルカス」になります。

 出だしの「噴火」から、アドレナリンが分泌しまくりになります。

 中盤の歌詞もかなり深いことを言っているように聞こえ、楽しめます。

 問答無用でエンジンがかかるナンバーですね。

 みなさん、朝一番はぜひ、これで(汗)

   *

 日本の吉松隆さんという作曲家がこの曲の大ファンで、オーケストラ版にアレンジしており、そのCDも出ています。

 吉松さんが音楽を担当されたNHKの大河ドラマ「平清盛」では、そのアレンジ・バージョンが大胆に使用され、興奮しっぱなしでした。

 アレンジ版には作曲者であるキース・エマーソンも感動していたようです。

   *

 キース・エマーソンは残念ながら、2016年に亡くなってしまいました。

 音楽の中でシンセサイザーやキーボードが使用されるのは、いまや当たり前になっていますが、そのスタイルの確立に多大な功績を残したのが、キース・エマーソンでした。

 音楽ファンとしては、ジャンルに限らず、アーティストさん訃報に触れるたび、つらい気持ちになります。

 しかしながら、音楽は生きているという事実は、何ものにも代えがたいですね。
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