「チゴイネルワイゼン」 サラサーテ

文字数 711文字

<タイトル>

チゴイネルワイゼン 作品20

<作曲者>

パブロ・デ・サラサーテ

<おすすめCD>

ヤッシャ・ハイフェッツ(ヴァイオリン)

ウィリアム・スタインバーグ(指揮)

RCAビクター交響楽団

BMG(レーベル)

<解説>

 スペイン生まれのヴァイオリニストであるサラサーテによる、管弦楽伴奏つきのヴァイオリン独奏曲です。

 伴奏はピアノでおこなわれることも多いです。

 タイトルの「チゴイネルワイゼン」は、ドイツ語で「ジプシー(ロマ)の旋律」という意味です。

 ハンガリーの音楽形式である「チャルダッシュ」というものによっています。

 全体は2部構成で、ゆっくりとしたテンポで叙情的(じょじょうてき)な「ラッサン(ラッシュ)」から、転じて速いテンポで軽妙(けいみょう)な「フリスカ(フリッシュ)」へと移行します。

 有名なモンティの「チャルダッシュ」や、ブラームスの「ハンガリー舞曲」なども、この形式によって作曲されています。

 のっけからあまりにも有名な旋律で幕を開けますが、この悲痛な音型はいかにも劇的な効果がありますね。

 暗い部分がやっと終わったと思ったところで、やはり有名なフリスカ部に入ります。

 ポピュラーなナンバーだけに、ロックにもアレンジされたりしているようです。

 誰かがギターで弾いている映像を見たことがあります(ウリ・ジョン・ロートだったかな?)

 10分程度の曲ですが、聴きごたえがある名曲です。

 おすすめはこの曲を得意とした名ヴァイオリニスト・ハイフェッツの録音ですが、そうそうへたっぴな演奏はないと思いますので、手に取りやすい音源をぜひ。
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