「謝肉祭」 シューマン
文字数 1,241文字
<タイトル>
謝肉祭 作品9
<作曲者>
ロベルト・シューマン
<おすすめ盤>
アルトゥーロ・ベネデッティ・ミケランジェリ(ピアノ)
<解説>
ドイツの作曲家シューマンが1834年から翌年にかけて書いたピアノ作品集であり、彼の創作活動における初期の傑作のひとつとして位置づけられています
全部で20曲あり、下記のようなタイトルになっております。
1 前口上
2 ピエロ
3 道化役者(アルルカン)
4 高貴なワルツ
5 オイゼビウス
6 フロレスタン
7 コケット
8 返事(応答)
(スフィンクス)
9 パピヨン(蝶々)
10 A.S.C.H. - S.C.H.A.(踊る文字)
11 キアリーナ
12 ショパン
13 エストレッラ
14 めぐりあい(再会)
15 パンタロンとコロンビーヌ
16 ワルツ・アルマンド(ドイツ風ワルツ)
間奏曲(パガニーニ)
17 告白
18 プロムナード
19 休憩(休息)
20 フィリシテ人と闘う「ダヴィッド同盟」の行進
パッと見て、漫画「からくりサーカス」を想起した方も多いでしょう。
謝肉祭(カーニバル)に登場する道化を現す言葉や、実際の道化役者の名前などから取られているんですね。
また、「オイゼビウス」と「フロレスタン」は、言ってしまえば作曲者シューマンの「脳内キャラ」であり、彼が音楽評論をするときはこの「二つの人格」を使いわけていたようです。
けっこうヤバい人なのかも(ぼそ)
まあ、想像力が豊かな方だったのでしょう。
そういえば同時代のベルリオーズもこんな感じのパーソナルでしたね。
天才と狂気は紙一重とはよく言ったものです。
終曲は旧約聖書におけるユダヤ王・ダビデとフィリシテ(ペリシテ)人との闘いを差していますが、これもやはりというか、「ダヴィッド同盟」とはシューマンを筆頭とする音楽グループを示し、敵役のフィリシテ人とは彼らと敵対する評論家などの集団を暗示しているのです。
シューマン先生は皮肉やメタファーもお上手だったようですね。
とにかく、解説には骨の折れるセットですが、聴いているぶんにはとにかく楽しいに尽きる名曲です。
一曲一曲が短いということもありますので、最後まで一気に聴けてしまいます。
配置などのバランスも計算されていますし。
おすすめは完璧主義者として知られたイタリアのピアニスト、ミケランジェリさんの録音です。
ドイツ・グラモフォンというレーベルの音源ですが、ワーナー(旧 EMI)にも同曲異演が存在します。
個人的にはグラモフォンの録音のほうを好みます。
きびきびとしていて実にかっこいいです。
グラモフォン盤はこの曲を含む録音集が出ており、Spotifyなどの音楽アプリでも公式配信されています。
たとえばドビュッシーもよいですし、カルロ・マリア・ジュリーニが指揮したベートーヴェンのコンチェルトなどもたまりません。
これを書いていたら無性に聴きたくなってまいりました。
時間にして20分あるかないかですので、気になった方はぜひ音源を探してみてください。
謝肉祭 作品9
<作曲者>
ロベルト・シューマン
<おすすめ盤>
アルトゥーロ・ベネデッティ・ミケランジェリ(ピアノ)
<解説>
ドイツの作曲家シューマンが1834年から翌年にかけて書いたピアノ作品集であり、彼の創作活動における初期の傑作のひとつとして位置づけられています
全部で20曲あり、下記のようなタイトルになっております。
1 前口上
2 ピエロ
3 道化役者(アルルカン)
4 高貴なワルツ
5 オイゼビウス
6 フロレスタン
7 コケット
8 返事(応答)
(スフィンクス)
9 パピヨン(蝶々)
10 A.S.C.H. - S.C.H.A.(踊る文字)
11 キアリーナ
12 ショパン
13 エストレッラ
14 めぐりあい(再会)
15 パンタロンとコロンビーヌ
16 ワルツ・アルマンド(ドイツ風ワルツ)
間奏曲(パガニーニ)
17 告白
18 プロムナード
19 休憩(休息)
20 フィリシテ人と闘う「ダヴィッド同盟」の行進
パッと見て、漫画「からくりサーカス」を想起した方も多いでしょう。
謝肉祭(カーニバル)に登場する道化を現す言葉や、実際の道化役者の名前などから取られているんですね。
また、「オイゼビウス」と「フロレスタン」は、言ってしまえば作曲者シューマンの「脳内キャラ」であり、彼が音楽評論をするときはこの「二つの人格」を使いわけていたようです。
けっこうヤバい人なのかも(ぼそ)
まあ、想像力が豊かな方だったのでしょう。
そういえば同時代のベルリオーズもこんな感じのパーソナルでしたね。
天才と狂気は紙一重とはよく言ったものです。
終曲は旧約聖書におけるユダヤ王・ダビデとフィリシテ(ペリシテ)人との闘いを差していますが、これもやはりというか、「ダヴィッド同盟」とはシューマンを筆頭とする音楽グループを示し、敵役のフィリシテ人とは彼らと敵対する評論家などの集団を暗示しているのです。
シューマン先生は皮肉やメタファーもお上手だったようですね。
とにかく、解説には骨の折れるセットですが、聴いているぶんにはとにかく楽しいに尽きる名曲です。
一曲一曲が短いということもありますので、最後まで一気に聴けてしまいます。
配置などのバランスも計算されていますし。
おすすめは完璧主義者として知られたイタリアのピアニスト、ミケランジェリさんの録音です。
ドイツ・グラモフォンというレーベルの音源ですが、ワーナー(旧 EMI)にも同曲異演が存在します。
個人的にはグラモフォンの録音のほうを好みます。
きびきびとしていて実にかっこいいです。
グラモフォン盤はこの曲を含む録音集が出ており、Spotifyなどの音楽アプリでも公式配信されています。
たとえばドビュッシーもよいですし、カルロ・マリア・ジュリーニが指揮したベートーヴェンのコンチェルトなどもたまりません。
これを書いていたら無性に聴きたくなってまいりました。
時間にして20分あるかないかですので、気になった方はぜひ音源を探してみてください。