交響曲 第1番 「春」 シューマン

文字数 670文字

<タイトル>

交響曲 第1番 変ロ長調 作品38 「春」

<作曲者>

ロベルト・シューマン

<おすすめ盤>

ヴォルフガング・サヴァリッシュ(指揮)

シュターツカペレ・ドレスデン

<解説>

 ドイツ・ロマン派の作曲家シューマンが、1841の1月から2月にかけて一気呵成に書き上げた最初の交響曲です。

 彼はこの曲の以前、別な交響曲に着手しているのですが、結局は未完に終わっています。

 こちらの「春」は、シューマンが友人・ベトガーの詩「谷間に春が訪れる」からインスピレーションを得て作曲され、聴いているといかにも「春」な印象を受ける作品です。

 タイトルは彼がみずから「春の交響曲」と呼んだところから来ています。

 初演はシューマンにとって最大の理解者であった親友・メンデルスゾーンの指揮、ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団によっておこなわれました。

 結果、大成功を収めたと記録には残っているようです。

 彼は生涯で番号つきの交響曲を4曲書きましたが、いずれも聴きごたえのある名曲になっています。

 にもかかわらず、意外にも一般には知られていない印象があり、これはかなり残念に思います。

 第1楽章の出だしなど、聴いていてウキウキすることうけあいなのですが。

 シューマンがスキップしているような絵面が浮かんでしまいます。

 おすすめ盤はサヴァリッシュさんの全集からですが、これでもかと言わんばかりの肉厚な凄演になっております。

 筋肉モリモリな感じで、力がわいてくるようです。

 全4楽章の構成で演奏時間も30分程度ですので、春の気分にひたりたいときなどはいかがでしょうか。
ワンクリックで応援できます。
(ログインが必要です)

登場人物紹介

登場人物はありません

ビューワー設定

文字サイズ
  • 特大
背景色
  • 生成り
  • 水色
フォント
  • 明朝
  • ゴシック
組み方向
  • 横組み
  • 縦組み