第10話:クリスマス・デート(その1)
文字数 726文字
「今日も寒いなぁ・・・」
12月に入り、日々寒さが増してきた。
本格的な冬のシーズンが到来したようだ。
職員室にも電気ストーブを部屋の真ん中に置いているが、席が離れているので、あまり暖かくもない。
朝も寒くて起きられないし、通勤も寒いし、冬は嫌いだけど、今年は例外だ。
「ええと・・・1、2、3・・・」
机の上に置いているカレンダーに手を伸ばし、クリスマスまであと何日か数える。
そう、今年は『彼女』と過ごせるクリスマスが待っているのだ!
ここ数年は、仕事、仕事、仕事に追われて、彼女を作るヒマもなく、クリスマスは「ただの普通の1日」だった。
でも、今年は違う。
『大好きな人』と一緒に過ごせるクリスマスなのだ!
そんな『うれしさ』からか、顔の表情が緩んでニヤニヤしていると、
「クリスマスは彼女と過ごすのか?」
と突然、山根先生に声をかけられた。
思わずびっくりして、
「え、ええっ!?」
と大きな声を出してしまったが、山根先生はニコニコしながら、
「大丈夫。
今、職員室にいるのは、おれと高山だけだから」
と言う。
辺りを見回してみると確かに、他の先生は外に出ているのか、おれと山根先生の二人だけだった。
二人だけだったけど、顔の表情から『幸せ』が駄々洩れ状態だったのが恥ずかしくて、
「す・・・すみません、仕事場で浮かれてしまっていて・・・」
と謝ると、山根先生は、
「今は休憩中だし、別にいいんじゃない?
それより、クリスマスは彼女と過ごすのか?」
と再度聞かれたので、
「は・・・はい・・・」
と照れながら答えた。
この人の前でウソをついても、すぐ見破られそうなので、素直に答える。
山根先生は相変わらずニコニコしながら、
「家で過ごすの?
それともデートするの?
制約が多いから、大変だろうけど」
と言った。
12月に入り、日々寒さが増してきた。
本格的な冬のシーズンが到来したようだ。
職員室にも電気ストーブを部屋の真ん中に置いているが、席が離れているので、あまり暖かくもない。
朝も寒くて起きられないし、通勤も寒いし、冬は嫌いだけど、今年は例外だ。
「ええと・・・1、2、3・・・」
机の上に置いているカレンダーに手を伸ばし、クリスマスまであと何日か数える。
そう、今年は『彼女』と過ごせるクリスマスが待っているのだ!
ここ数年は、仕事、仕事、仕事に追われて、彼女を作るヒマもなく、クリスマスは「ただの普通の1日」だった。
でも、今年は違う。
『大好きな人』と一緒に過ごせるクリスマスなのだ!
そんな『うれしさ』からか、顔の表情が緩んでニヤニヤしていると、
「クリスマスは彼女と過ごすのか?」
と突然、山根先生に声をかけられた。
思わずびっくりして、
「え、ええっ!?」
と大きな声を出してしまったが、山根先生はニコニコしながら、
「大丈夫。
今、職員室にいるのは、おれと高山だけだから」
と言う。
辺りを見回してみると確かに、他の先生は外に出ているのか、おれと山根先生の二人だけだった。
二人だけだったけど、顔の表情から『幸せ』が駄々洩れ状態だったのが恥ずかしくて、
「す・・・すみません、仕事場で浮かれてしまっていて・・・」
と謝ると、山根先生は、
「今は休憩中だし、別にいいんじゃない?
それより、クリスマスは彼女と過ごすのか?」
と再度聞かれたので、
「は・・・はい・・・」
と照れながら答えた。
この人の前でウソをついても、すぐ見破られそうなので、素直に答える。
山根先生は相変わらずニコニコしながら、
「家で過ごすの?
それともデートするの?
制約が多いから、大変だろうけど」
と言った。