第8話:先生のお誕生日(その5)
文字数 917文字
「あ、そうだ。
ちょっと質問に答えてよ。
高山ちゃんは、彼女が出来たらすぐキスするタイプ?」
突然、生徒から『キス』の質問をされた先生は、
「はあああああ!?
なっ、何を聞いてくるんだ!?」
と声を上げ、動揺を見せた。
私もめちゃくちゃ恥ずかしくなって、先生の顔をまともに見ることが出来ず、うつむいたままだ。
ああっ!もう!
なんで、こんな質問するのよ!!
思いっきり、目の前に先生の『彼女』がいるのに!!
といっても、女子達は、私と先生が付き合っていることを知らないので、軽い興味で質問しただけだと思うけど、私には心臓に悪すぎる・・・。
すると先生は、
「個人情報なので、そんなこと答えられません。
なんでおれが、プライベートなことをお前達に教えないといけないんだ」
とブツブツ文句を言うと、女子達は、
「えー、ちょっとぐらい教えてくれてもいいじゃん。
というか、高山ちゃんは付き合ったらすぐにキスしそう」
「言えてる~♪
なんか手早そうだもんね」
と笑いながら言うと、先生はあわてて、
「お、おい!!
そ、想像でモノを言うなよ!
おれは、そんなに軽くない!!」
と否定してみたが、オロオロした先生の様子が女子達には面白かったみたいで、
「も~、そんなに強く否定しなくっていいじゃん。
冗談で聞いたんだから、軽く流してくれたらいいのにね~」
とクスクス笑っている。
そんな会話を横で聞きながら、
『え?軽くない?
というと、先生は付き合ってもすぐにキスするわけじゃないのかな・・・?』
と考え込んでしまった。
思わずそんなことを考えてしまったけど、ハッと我に返る。
いや、別にそんな『キスしたい』とか思ってないし!!
周りの子がキスしているからって、私もキスしないといけないことなんてないし!!
それに先生だって、別に私とキスしたいとか思ってないだろうし・・・
そんなことをモヤモヤ考えていると『ピコン!』と携帯が鳴った。
「え?誰から・・・」
取り出してメールの送信元を見てみると、先生からだ!?
「え!?」
あわてて顔を上げると、既に先生の姿は教室には無かった。
教室から出て、どこかでメールをすぐ打ったんだと思う。
メールの内容を隣の人に見られても困るので、
「あ、ちょっと手を洗ってくる」
と言って、席を立った。
ちょっと質問に答えてよ。
高山ちゃんは、彼女が出来たらすぐキスするタイプ?」
突然、生徒から『キス』の質問をされた先生は、
「はあああああ!?
なっ、何を聞いてくるんだ!?」
と声を上げ、動揺を見せた。
私もめちゃくちゃ恥ずかしくなって、先生の顔をまともに見ることが出来ず、うつむいたままだ。
ああっ!もう!
なんで、こんな質問するのよ!!
思いっきり、目の前に先生の『彼女』がいるのに!!
といっても、女子達は、私と先生が付き合っていることを知らないので、軽い興味で質問しただけだと思うけど、私には心臓に悪すぎる・・・。
すると先生は、
「個人情報なので、そんなこと答えられません。
なんでおれが、プライベートなことをお前達に教えないといけないんだ」
とブツブツ文句を言うと、女子達は、
「えー、ちょっとぐらい教えてくれてもいいじゃん。
というか、高山ちゃんは付き合ったらすぐにキスしそう」
「言えてる~♪
なんか手早そうだもんね」
と笑いながら言うと、先生はあわてて、
「お、おい!!
そ、想像でモノを言うなよ!
おれは、そんなに軽くない!!」
と否定してみたが、オロオロした先生の様子が女子達には面白かったみたいで、
「も~、そんなに強く否定しなくっていいじゃん。
冗談で聞いたんだから、軽く流してくれたらいいのにね~」
とクスクス笑っている。
そんな会話を横で聞きながら、
『え?軽くない?
というと、先生は付き合ってもすぐにキスするわけじゃないのかな・・・?』
と考え込んでしまった。
思わずそんなことを考えてしまったけど、ハッと我に返る。
いや、別にそんな『キスしたい』とか思ってないし!!
周りの子がキスしているからって、私もキスしないといけないことなんてないし!!
それに先生だって、別に私とキスしたいとか思ってないだろうし・・・
そんなことをモヤモヤ考えていると『ピコン!』と携帯が鳴った。
「え?誰から・・・」
取り出してメールの送信元を見てみると、先生からだ!?
「え!?」
あわてて顔を上げると、既に先生の姿は教室には無かった。
教室から出て、どこかでメールをすぐ打ったんだと思う。
メールの内容を隣の人に見られても困るので、
「あ、ちょっと手を洗ってくる」
と言って、席を立った。