第8話:先生のお誕生日(その27)
文字数 788文字
「好きな所に座ってくれていいよ。
今、飲み物持ってくるから」
そう言って、先生はキッチンの方に姿を消した。
私はキョロキョロと部屋を見回し、どこに座ろうかと考える。
ちょうど部屋の真ん中に卓上テーブルがあって、左側にはベッドが、右側にはお仕事用の机が置いてあった
なんとなく、ベッドの前だと緊張する気がしたので、机側の方に座る。
すると先生がキッチンから戻って来て、
「夏菜、ジュース飲む?
それとも麦茶がいい?」
と聞いてきたので、
「あ、お茶をお願いします」
と答えたけど、やっぱりどこか緊張していて、声がちょっと裏返ってしまった。
緊張しているのがバレてしまうのではないかと思ってドギマギしたけど、先生は、あまり気にしていない様子。
お茶とコップを持ってきながら、
「ほとんど誰も家に呼んでないから、あまり食器がなくて。
だから夏菜用のコップとか買ってきちゃった♪」
とうれしそうに言って私にコップを見せてくれる。
「あ、ありがとうございます」
思わずお礼を言うと、先生は、
「じゃ、はじめようか♪」
と言って、私とは反対側のベッド前に座った。
「????」
あれ?
なんだろ・・・
付き合う前に一緒に行ったラーメン屋さんでは、無理やり隣に座って来たのに、今日はなんだか少し距離をとっているみたい。
いや、それが悪いと言っているわけじゃないけど、せっかく二人きりになれたのに、離れているのはちょっとさみしいというか、違和感があるというか・・・。
私がそんなことを考えているとは、先生は全く知る由も無いので、ろうそくに火をつけながら、
「自分の誕生日にケーキを買うなんて、ここ何年も全く無かったけど、今年は夏菜と一緒にお祝い出来て、ほんとに幸せだなぁ」
と言って、ニコニコ笑っている。
う・・・うん・・・?
喜んでいるから、私と一緒に過ごすのはイヤでは無いんだと思うけど、でも、どうしてもうちょっと近くに来てくれないんだろう・・・。
今、飲み物持ってくるから」
そう言って、先生はキッチンの方に姿を消した。
私はキョロキョロと部屋を見回し、どこに座ろうかと考える。
ちょうど部屋の真ん中に卓上テーブルがあって、左側にはベッドが、右側にはお仕事用の机が置いてあった
なんとなく、ベッドの前だと緊張する気がしたので、机側の方に座る。
すると先生がキッチンから戻って来て、
「夏菜、ジュース飲む?
それとも麦茶がいい?」
と聞いてきたので、
「あ、お茶をお願いします」
と答えたけど、やっぱりどこか緊張していて、声がちょっと裏返ってしまった。
緊張しているのがバレてしまうのではないかと思ってドギマギしたけど、先生は、あまり気にしていない様子。
お茶とコップを持ってきながら、
「ほとんど誰も家に呼んでないから、あまり食器がなくて。
だから夏菜用のコップとか買ってきちゃった♪」
とうれしそうに言って私にコップを見せてくれる。
「あ、ありがとうございます」
思わずお礼を言うと、先生は、
「じゃ、はじめようか♪」
と言って、私とは反対側のベッド前に座った。
「????」
あれ?
なんだろ・・・
付き合う前に一緒に行ったラーメン屋さんでは、無理やり隣に座って来たのに、今日はなんだか少し距離をとっているみたい。
いや、それが悪いと言っているわけじゃないけど、せっかく二人きりになれたのに、離れているのはちょっとさみしいというか、違和感があるというか・・・。
私がそんなことを考えているとは、先生は全く知る由も無いので、ろうそくに火をつけながら、
「自分の誕生日にケーキを買うなんて、ここ何年も全く無かったけど、今年は夏菜と一緒にお祝い出来て、ほんとに幸せだなぁ」
と言って、ニコニコ笑っている。
う・・・うん・・・?
喜んでいるから、私と一緒に過ごすのはイヤでは無いんだと思うけど、でも、どうしてもうちょっと近くに来てくれないんだろう・・・。