第9話:風邪をひいた日の話(その13)
文字数 617文字
西森から電話!?
めったに西森からかけてくることなんて無いのに!
一体、どうしたというんだ!?
あわてて職員室を飛び出し、人がいないところで通話のボタンを押す。
「はい、もしもし?西森?」
電話に出ると、西森が、
「先生、風邪ひいたって、どういうことですか!?」
と開口一番に聞いてきたので、
「え!?なんで知っているの!?」
と聞き返してしまった。
体調が悪くなったこと、ほとんど誰にもしゃべってないのに、なんで西森が知っているんだ?
不思議に思っていると、西森は、
「帰り際に、山根先生から聞いたんです。
先生が体調が悪いって」
と答えたので、発信元は山根先生だということが分かった。
ああああ~っ!!
西森には隠しておこうと思ってたのに、なんで山根先生、西森に話しちゃうんだよ!!
『彼女に知らせておいた方が良い』とでも、思ったんだろうか?
知らせなくてもよかったのに!!
そんなことを考えていると、西森が、
「それで、大丈夫なんですか?
もしかして、やっぱり私がうつしちゃったんでしょうか・・・」
と不安そうに言ったので、おれはあわてて、
「いや、西森のせいじゃないから!
ただ、ちょっと疲れ気味だったから、熱が少し出ただけだろうし」
と否定する。
ほら、やっぱり西森が『自分のせい』だと思っちゃってるじゃん!
そう思われたくなかったから、黙っておこうと思っていたのに!
山根先生~っ!!
心の中でそう叫んでいると、西森が、
「本当に大丈夫ですか?
私、看病に行きましょうか?」
と言った。
めったに西森からかけてくることなんて無いのに!
一体、どうしたというんだ!?
あわてて職員室を飛び出し、人がいないところで通話のボタンを押す。
「はい、もしもし?西森?」
電話に出ると、西森が、
「先生、風邪ひいたって、どういうことですか!?」
と開口一番に聞いてきたので、
「え!?なんで知っているの!?」
と聞き返してしまった。
体調が悪くなったこと、ほとんど誰にもしゃべってないのに、なんで西森が知っているんだ?
不思議に思っていると、西森は、
「帰り際に、山根先生から聞いたんです。
先生が体調が悪いって」
と答えたので、発信元は山根先生だということが分かった。
ああああ~っ!!
西森には隠しておこうと思ってたのに、なんで山根先生、西森に話しちゃうんだよ!!
『彼女に知らせておいた方が良い』とでも、思ったんだろうか?
知らせなくてもよかったのに!!
そんなことを考えていると、西森が、
「それで、大丈夫なんですか?
もしかして、やっぱり私がうつしちゃったんでしょうか・・・」
と不安そうに言ったので、おれはあわてて、
「いや、西森のせいじゃないから!
ただ、ちょっと疲れ気味だったから、熱が少し出ただけだろうし」
と否定する。
ほら、やっぱり西森が『自分のせい』だと思っちゃってるじゃん!
そう思われたくなかったから、黙っておこうと思っていたのに!
山根先生~っ!!
心の中でそう叫んでいると、西森が、
「本当に大丈夫ですか?
私、看病に行きましょうか?」
と言った。