第39話:トキメキ文化祭
文字数 640文字
仲直りした後、西森を抱きしめたまま床に座り、しばらく他愛の無い話をしていた。
文化祭でこんな出し物があったとか、執事カフェであんなお客さんがいたとか、そんな話だ。
でも、西森が逃げ出さずにおれの胸の中でジッとしてくれているのが、うれしくて、幸せで、ずっとこのままの時間が続けばいいのに、と思っていた。
そんな時、ふと西森が顔を上げる。
「そういえば先生、執事の服から着替えたんですか?」
急に執事服のことを聞いてきたので、ちょっとビックリしたが、
「ああ。
だってあれ着てると、けっこう暑いし、ウロウロしてたら目立つし、からかわれるし、さっさと脱いで来たよ」
と答えた。
それが大きな理由の1つだったが、あれを着ていると『軽い遊び人の男』みたいな感じに見えそうだったので、西森的にもイヤじゃなかろうかと思ったのだ。
すると西森は、おれのシャツをギュッと握りしめながら、
「・・・撮ってないのに・・・」
とつぶやいた。
「え?」
きちんと聞き取れなかったため、西森の顔をのぞきこむと、
「みんな、執事服の先生と一緒に写真撮ったのに、私は一枚も撮ってないです・・・」
と、ちょっとふてくされたような顔をして言っている。
「!?」
えええええっ!?
ウソでしょ!?
に、西森、おれの執事姿を気に入ってくれてたの!?
だから、一緒に写真を撮れなかったのを残念に思ってたの!?
あああああ~っ!!
かわいすぎる!!
というか、なんでおれ、執事服を脱いで来たんだ!!
後悔が押し寄せる中、思わず、
「じゃ、じゃあ、家に来る?」
と言ってしまった。
文化祭でこんな出し物があったとか、執事カフェであんなお客さんがいたとか、そんな話だ。
でも、西森が逃げ出さずにおれの胸の中でジッとしてくれているのが、うれしくて、幸せで、ずっとこのままの時間が続けばいいのに、と思っていた。
そんな時、ふと西森が顔を上げる。
「そういえば先生、執事の服から着替えたんですか?」
急に執事服のことを聞いてきたので、ちょっとビックリしたが、
「ああ。
だってあれ着てると、けっこう暑いし、ウロウロしてたら目立つし、からかわれるし、さっさと脱いで来たよ」
と答えた。
それが大きな理由の1つだったが、あれを着ていると『軽い遊び人の男』みたいな感じに見えそうだったので、西森的にもイヤじゃなかろうかと思ったのだ。
すると西森は、おれのシャツをギュッと握りしめながら、
「・・・撮ってないのに・・・」
とつぶやいた。
「え?」
きちんと聞き取れなかったため、西森の顔をのぞきこむと、
「みんな、執事服の先生と一緒に写真撮ったのに、私は一枚も撮ってないです・・・」
と、ちょっとふてくされたような顔をして言っている。
「!?」
えええええっ!?
ウソでしょ!?
に、西森、おれの執事姿を気に入ってくれてたの!?
だから、一緒に写真を撮れなかったのを残念に思ってたの!?
あああああ~っ!!
かわいすぎる!!
というか、なんでおれ、執事服を脱いで来たんだ!!
後悔が押し寄せる中、思わず、
「じゃ、じゃあ、家に来る?」
と言ってしまった。