第14話:二人きりの夜(その14)
文字数 479文字
突然、後ろから抱きしめられた西森は、携帯電話を持ったまま、
「ひゃっ!」
と声を出した。
電話の向こう側で、水野君が、
「西森、どうしたの?」
と言ったような声が聞こえる。
西森はおれに抱きしめられたまま、
「えっ!?
あ、そのっ、目の前を何か虫が飛んだような気がして、思わず声が出ちゃって・・・」
とウソを言った。
一歩間違えれば、水野君におれが西森のそばにいることを勘づかれるかもしれないのに、西森を離すことができない。
さらにおれの行動はエスカレートして、西森の首に軽くキスをした。
「ん・・・っ」
西森が必死に声を出さないように耐えている。
その動作がかわいくて、さらに首筋に唇を寄せる。
すると西森がチラッとこっちを見て、
『何やっているんですか、今は離れてください!』
と目で訴え、足を少しばたつかせ抵抗してみせた。
足をバタバタさせたせいか、浴衣の裾が乱れ、白い足がチラッと見える。
それがまたおれを狂わせ始めた。
そんなこっちの状況を知らない水野君は、そのまま話を続けている。
「その・・・
西森は今、好きな人とかいるの・・・?」
「えっ!」
水野君からそう聞かれ、西森は驚いた声を出した。
「ひゃっ!」
と声を出した。
電話の向こう側で、水野君が、
「西森、どうしたの?」
と言ったような声が聞こえる。
西森はおれに抱きしめられたまま、
「えっ!?
あ、そのっ、目の前を何か虫が飛んだような気がして、思わず声が出ちゃって・・・」
とウソを言った。
一歩間違えれば、水野君におれが西森のそばにいることを勘づかれるかもしれないのに、西森を離すことができない。
さらにおれの行動はエスカレートして、西森の首に軽くキスをした。
「ん・・・っ」
西森が必死に声を出さないように耐えている。
その動作がかわいくて、さらに首筋に唇を寄せる。
すると西森がチラッとこっちを見て、
『何やっているんですか、今は離れてください!』
と目で訴え、足を少しばたつかせ抵抗してみせた。
足をバタバタさせたせいか、浴衣の裾が乱れ、白い足がチラッと見える。
それがまたおれを狂わせ始めた。
そんなこっちの状況を知らない水野君は、そのまま話を続けている。
「その・・・
西森は今、好きな人とかいるの・・・?」
「えっ!」
水野君からそう聞かれ、西森は驚いた声を出した。