第3話:トキメキ文化祭
文字数 839文字
その日の放課後、西森と文化祭の打ち合わせをすることになったわけだが、よくよく考えてみると、担任の吉川先生を無視して2人だけで進めるわけにもいかないことに気づいた。
「ダメだ・・・、久しぶりに西森と二人きりで話せると思って舞い上がって、吉川先生のことを忘れていた・・・」
二人きりになれないのは残念ではあるが、文化祭は生徒達が楽しみにしている行事だ。
ここはちゃんと仕事しなくては。
国語担当の職員室に趣き、吉川先生に声をかける。
「吉川先生、すいません。
今日の放課後、文化祭の事前打ち合わせですが・・・」
と、おれが話し出すと、吉川先生は、
「あー、ごめん、ごめん。
今日の放課後、急な会議が入ったから、高山と西森で進めてくれないか?
それでまた結果を教えてくれ」
と言うと、資料を持ってあわてて職員室を出て行った。
「え?」
ポカーンとしていると、近くにいた鈴木先生が、
「なんか進学関係の会議らしいよ。
昼過ぎに急に教頭先生から声かけられてたみたいだし」
と教えてくれたので、
「そうなんですか」
と言って、職員室を出る。
喜んじゃいけないけど、これで西森と二人で話ができることになったので、
「よしっ!」
と、小さくガッツポーズをした。
その時、
「先生、何してるですか?」
と後ろから西森の声が聞こえた。
「えっ!?」
あわてて振り返ると、西森が不思議そうな顔をして廊下に立っているではないか。
「なんでここに!?」
ビックリして尋ねると、
「今ちょうど理科職員室へ行こうとしてたんですが、先生の姿が見えたからやって来たんです。」
と西森はいつもの淡々とした口調で答える。
このやり取りを見た人は、まさかおれと西森が「付き合っている」とは思わないであろう。
それぐらい普通の先生と生徒のやり取りだからだ。
おれは久しぶりに西森と話せたことがうれしくて、小躍りしそうな勢いであったが、周りには生徒達がたくさんいるし、職員室の前でもあるので、平静を装い、
「文化祭の打ち合わせに来てくれたんだな。
じゃ、とりあえず職員室に戻ろうか」
と言った。
「ダメだ・・・、久しぶりに西森と二人きりで話せると思って舞い上がって、吉川先生のことを忘れていた・・・」
二人きりになれないのは残念ではあるが、文化祭は生徒達が楽しみにしている行事だ。
ここはちゃんと仕事しなくては。
国語担当の職員室に趣き、吉川先生に声をかける。
「吉川先生、すいません。
今日の放課後、文化祭の事前打ち合わせですが・・・」
と、おれが話し出すと、吉川先生は、
「あー、ごめん、ごめん。
今日の放課後、急な会議が入ったから、高山と西森で進めてくれないか?
それでまた結果を教えてくれ」
と言うと、資料を持ってあわてて職員室を出て行った。
「え?」
ポカーンとしていると、近くにいた鈴木先生が、
「なんか進学関係の会議らしいよ。
昼過ぎに急に教頭先生から声かけられてたみたいだし」
と教えてくれたので、
「そうなんですか」
と言って、職員室を出る。
喜んじゃいけないけど、これで西森と二人で話ができることになったので、
「よしっ!」
と、小さくガッツポーズをした。
その時、
「先生、何してるですか?」
と後ろから西森の声が聞こえた。
「えっ!?」
あわてて振り返ると、西森が不思議そうな顔をして廊下に立っているではないか。
「なんでここに!?」
ビックリして尋ねると、
「今ちょうど理科職員室へ行こうとしてたんですが、先生の姿が見えたからやって来たんです。」
と西森はいつもの淡々とした口調で答える。
このやり取りを見た人は、まさかおれと西森が「付き合っている」とは思わないであろう。
それぐらい普通の先生と生徒のやり取りだからだ。
おれは久しぶりに西森と話せたことがうれしくて、小躍りしそうな勢いであったが、周りには生徒達がたくさんいるし、職員室の前でもあるので、平静を装い、
「文化祭の打ち合わせに来てくれたんだな。
じゃ、とりあえず職員室に戻ろうか」
と言った。