第10話:トキメキ文化祭
文字数 783文字
その日の仕事終わり、山根先生に飲みに誘われ、断る理由が見つからなかったので、学校近くの居酒屋に行くことになった。
その居酒屋はごく普通の家庭料理を出すお店なのだが、どの料理も美味しく、おれも何度か行ったことがある。
「ま、明日は休みだし、一杯ぐらい軽く飲んで帰ろう」
山根先生にそう言われ店に入ると、お客さんが2,3人奥の方の席で盛り上がっているのが見えた。
「今日はそんなに混んでないみたいですね」
先客から少し離れた席に座る。
すると、山根先生が、
「で、西森とはどんな関係なんだ?」
と聞いてきた。
「えっ!?」
なんとなく山根先生が飲みに誘った理由は西森のことだろうと予想はしていたが、こんなにもストレートに聞かれると思っていなかったので、めちゃくちゃ驚いた声を出してしまった。
たぶん隠しきれないだろうと思ったが、とりあえず、
「べ、別に何でもないですよ、ハハハハ・・・」
と誤魔化してみる。
山根先生はジーッとおれの顔を見つめ、
「何でもないなら、別にいいんだけど、もし付き合っているのだったら、もうちょっとしっかりしないと、バレるぞ」
と言った。
その言葉は、グサッとおれの胸に刺さった。
確かに・・・。
おれがしっかりしていないから、こんなにも簡単に山根先生にバレてしまったわけだ。
「す・・・すいません・・・」
思わず謝ってしまうと、山根先生はビールを飲みながら、
「付き合い始めたばかりか?」
と聞いてきたので、
「ハイ」
と素直に答えてしまった。
「え?」
山根先生は、目をパチクリさせている。
ん?
え?
ああああーっ!?
『付き合い始めたばかりか?』と聞かれ、ものすごく素直に『ハイ』って答えるなんて、おれはバカかーっ!!
「あのっ、そのっ!
これは・・・」
とあわてて否定しようとしたが、もう今更わめいてもどうすることもできないと悟ったので、
「そうです!
西森と付き合うことになりました!」
と正直に告白した。
その居酒屋はごく普通の家庭料理を出すお店なのだが、どの料理も美味しく、おれも何度か行ったことがある。
「ま、明日は休みだし、一杯ぐらい軽く飲んで帰ろう」
山根先生にそう言われ店に入ると、お客さんが2,3人奥の方の席で盛り上がっているのが見えた。
「今日はそんなに混んでないみたいですね」
先客から少し離れた席に座る。
すると、山根先生が、
「で、西森とはどんな関係なんだ?」
と聞いてきた。
「えっ!?」
なんとなく山根先生が飲みに誘った理由は西森のことだろうと予想はしていたが、こんなにもストレートに聞かれると思っていなかったので、めちゃくちゃ驚いた声を出してしまった。
たぶん隠しきれないだろうと思ったが、とりあえず、
「べ、別に何でもないですよ、ハハハハ・・・」
と誤魔化してみる。
山根先生はジーッとおれの顔を見つめ、
「何でもないなら、別にいいんだけど、もし付き合っているのだったら、もうちょっとしっかりしないと、バレるぞ」
と言った。
その言葉は、グサッとおれの胸に刺さった。
確かに・・・。
おれがしっかりしていないから、こんなにも簡単に山根先生にバレてしまったわけだ。
「す・・・すいません・・・」
思わず謝ってしまうと、山根先生はビールを飲みながら、
「付き合い始めたばかりか?」
と聞いてきたので、
「ハイ」
と素直に答えてしまった。
「え?」
山根先生は、目をパチクリさせている。
ん?
え?
ああああーっ!?
『付き合い始めたばかりか?』と聞かれ、ものすごく素直に『ハイ』って答えるなんて、おれはバカかーっ!!
「あのっ、そのっ!
これは・・・」
とあわてて否定しようとしたが、もう今更わめいてもどうすることもできないと悟ったので、
「そうです!
西森と付き合うことになりました!」
と正直に告白した。