第21話:二人きりの夜(その21)
文字数 459文字
1時過ぎ・・・
もうそんな時間になっていたんだ。
いろんなことがありすぎて、時間の感覚がおかしくなっている。
おれは夏菜の頭をポンポンと軽く叩くと、
「今日は遭難したり雨に降られたりで、疲れただろ?
じゃ、そろそろ寝よっか。
明日の朝、涼介が車で迎えに来てくれるって言ってたし」
と言って立ち上がると、押し入れに向かった。
ふう・・・
なんとか自然な形で、夏菜から離れることができてよかった・・・。
あのままじゃ、理性を抑えきれなくなって、本当に行きつくところまで行ってしまいそうだったし。
ホッとしながら押し入れを開けると、旅館の人が言っていた通り布団が入っている。
「おれはこっちで布団で寝るから、夏菜はあっちの部屋でベッドで寝ていいよ」
そう言って、布団を引っ張り出そうとしたところ、夏菜がおれの浴衣の裾をチョイと引っ張ってきた。
「ん?どうした?」
振り返ると、夏菜は黙ったままうつむいている。
「ど、どうした?
何かおれ、やっちゃった?」
不安になって聞くと、夏菜は、
「その・・・こんな時、
恋人同士は・・・一緒に寝るんですか・・・?」
と言った。
もうそんな時間になっていたんだ。
いろんなことがありすぎて、時間の感覚がおかしくなっている。
おれは夏菜の頭をポンポンと軽く叩くと、
「今日は遭難したり雨に降られたりで、疲れただろ?
じゃ、そろそろ寝よっか。
明日の朝、涼介が車で迎えに来てくれるって言ってたし」
と言って立ち上がると、押し入れに向かった。
ふう・・・
なんとか自然な形で、夏菜から離れることができてよかった・・・。
あのままじゃ、理性を抑えきれなくなって、本当に行きつくところまで行ってしまいそうだったし。
ホッとしながら押し入れを開けると、旅館の人が言っていた通り布団が入っている。
「おれはこっちで布団で寝るから、夏菜はあっちの部屋でベッドで寝ていいよ」
そう言って、布団を引っ張り出そうとしたところ、夏菜がおれの浴衣の裾をチョイと引っ張ってきた。
「ん?どうした?」
振り返ると、夏菜は黙ったままうつむいている。
「ど、どうした?
何かおれ、やっちゃった?」
不安になって聞くと、夏菜は、
「その・・・こんな時、
恋人同士は・・・一緒に寝るんですか・・・?」
と言った。