第8話:先生のお誕生日(その22)
文字数 802文字
「お、お邪魔します・・・」
先生に促されるまま、部屋にソッと足を踏み入れる。
背後でガチャリとドアが閉まると、完全に二人きりになってしまったため、またもや心臓がドキドキと高鳴り出し、緊張が一気に増していった。
初めて見る『先生のお部屋』。
手前に台所等があるキッチンルームと、奥に洋室が1間あるコンパクトなお住まいだけど、窓からは太陽の光が降り注いでいて、とても明るく感じられる。
それに、前に先生が言っていた通り整理整頓もされているので、1人暮らしの男性の部屋の割には清潔感があった。
私には大学生のお兄ちゃんが1人いて、少し離れたところで一人暮らしをしている。
一度、マンションに訪ねたことがあるけど、部屋がとても荒れていてビックリしたっけ。
それに比べると、先生の部屋はとてもキレイだ。
先生は、ニコニコしながら、
「本当に来てくれてありがとう。
今日のために、おれ、めっちゃ掃除して、装飾にも力を入れたんだ♪」
と言って、奥の部屋に案内してくれた。
「装飾?」
何の装飾かと思って部屋をのぞくと、『Happy Birthday!』と書かれたプレートや、紙で作ったお花、輪っか、キラキラのモールなどが、壁のあちこちに飾られていて、いかにも『誕生日会』という雰囲気の部屋になっていた。
私はビックリして、
「ええっ!?
先生、これ一人で飾り付けしたんですか!?」
と聞くと、先生はうれしそうに、
「うん、だって、せっかくの誕生日会だし、殺風景も寂しいかな、と思って。
しかも、西森も来てくれるから、張り切っちゃった♪」
と答える。
あああああ~っ!!
もう!
誕生日の主役に飾り付けをさせるなんて、有り得ない!!
本来なら、私が準備をしなくちゃいけなかったのに・・・。
と悔やんでいると、
「西森」
と言って、先生がギュッと手を握ってきた。
「えっ!?」
ビックリして振り返ると、先生は少し頬を染めながら、
「今日の服、すっごくかわいいんだけど・・・」
と言った。
先生に促されるまま、部屋にソッと足を踏み入れる。
背後でガチャリとドアが閉まると、完全に二人きりになってしまったため、またもや心臓がドキドキと高鳴り出し、緊張が一気に増していった。
初めて見る『先生のお部屋』。
手前に台所等があるキッチンルームと、奥に洋室が1間あるコンパクトなお住まいだけど、窓からは太陽の光が降り注いでいて、とても明るく感じられる。
それに、前に先生が言っていた通り整理整頓もされているので、1人暮らしの男性の部屋の割には清潔感があった。
私には大学生のお兄ちゃんが1人いて、少し離れたところで一人暮らしをしている。
一度、マンションに訪ねたことがあるけど、部屋がとても荒れていてビックリしたっけ。
それに比べると、先生の部屋はとてもキレイだ。
先生は、ニコニコしながら、
「本当に来てくれてありがとう。
今日のために、おれ、めっちゃ掃除して、装飾にも力を入れたんだ♪」
と言って、奥の部屋に案内してくれた。
「装飾?」
何の装飾かと思って部屋をのぞくと、『Happy Birthday!』と書かれたプレートや、紙で作ったお花、輪っか、キラキラのモールなどが、壁のあちこちに飾られていて、いかにも『誕生日会』という雰囲気の部屋になっていた。
私はビックリして、
「ええっ!?
先生、これ一人で飾り付けしたんですか!?」
と聞くと、先生はうれしそうに、
「うん、だって、せっかくの誕生日会だし、殺風景も寂しいかな、と思って。
しかも、西森も来てくれるから、張り切っちゃった♪」
と答える。
あああああ~っ!!
もう!
誕生日の主役に飾り付けをさせるなんて、有り得ない!!
本来なら、私が準備をしなくちゃいけなかったのに・・・。
と悔やんでいると、
「西森」
と言って、先生がギュッと手を握ってきた。
「えっ!?」
ビックリして振り返ると、先生は少し頬を染めながら、
「今日の服、すっごくかわいいんだけど・・・」
と言った。