第36話:トキメキ文化祭
文字数 598文字
「後夜祭が始まるので、参加する生徒の皆さんは体育館へお越しください」
後夜祭の案内のアナウンスが、学校内に響き渡り、長かった文化祭も終わりを迎えようとしている。
「よーし、じゃあ、今日のカフェは終了するから、後夜祭に行きたい人は体育館に行ってくれ」
警備の仕事後も、ずっと執事カフェで働かされていたが、やっと執事役も解放されそうだ。
「高山ちゃん、お疲れ様~。
記念に一緒に写真を撮ろうよ」
クラスの女子達がスマホを持って、おれの周りをグルッと取り囲む。
あまり乗る気では無かった、撮らないと帰らせてもらえない気がしたので、
「おれも急ぐから、集合写真1枚だけで勘弁してくれ」
と言うと、女子達は、
「ハーイ♪
じゃあ、みんな高山ちゃんの周りに集まって」
と呼びかけ、みんなで集合写真をパチリと一枚撮った。
おれは執事服の上着を脱ぎながら、
「じゃあ、後夜祭を楽しんで来いよ」
と言って、あわてて教室を出ていこうとすると、
「高山ちゃんは、後夜祭出ないの?
一緒に行ってあげるよ」
と女子達が誘ってきたが、おれは手を横に振りながら、
「あ~、今から用があるから、行けるかどうか分からないな。
ま、ヒマになったら顔を出すよ」
と言って、急いで教室を飛び出した。
時計を見ると、17時半。
執事カフェの合間に、西森にコソッと『理科準備室』の鍵を渡したんだけど・・・
「西森、来てくれているかな・・・」
期待と不安を抱えながら、おれは準備室に向かった。
後夜祭の案内のアナウンスが、学校内に響き渡り、長かった文化祭も終わりを迎えようとしている。
「よーし、じゃあ、今日のカフェは終了するから、後夜祭に行きたい人は体育館に行ってくれ」
警備の仕事後も、ずっと執事カフェで働かされていたが、やっと執事役も解放されそうだ。
「高山ちゃん、お疲れ様~。
記念に一緒に写真を撮ろうよ」
クラスの女子達がスマホを持って、おれの周りをグルッと取り囲む。
あまり乗る気では無かった、撮らないと帰らせてもらえない気がしたので、
「おれも急ぐから、集合写真1枚だけで勘弁してくれ」
と言うと、女子達は、
「ハーイ♪
じゃあ、みんな高山ちゃんの周りに集まって」
と呼びかけ、みんなで集合写真をパチリと一枚撮った。
おれは執事服の上着を脱ぎながら、
「じゃあ、後夜祭を楽しんで来いよ」
と言って、あわてて教室を出ていこうとすると、
「高山ちゃんは、後夜祭出ないの?
一緒に行ってあげるよ」
と女子達が誘ってきたが、おれは手を横に振りながら、
「あ~、今から用があるから、行けるかどうか分からないな。
ま、ヒマになったら顔を出すよ」
と言って、急いで教室を飛び出した。
時計を見ると、17時半。
執事カフェの合間に、西森にコソッと『理科準備室』の鍵を渡したんだけど・・・
「西森、来てくれているかな・・・」
期待と不安を抱えながら、おれは準備室に向かった。