第3話:二人きりの夜(その3)
文字数 788文字
「大丈夫ですよね?」
西森が顔を真っ赤にしながら、おれに聞く。
その表情を見ただけでも、すでに「大丈夫」じゃない状況になってきたのだが、とりあえず1回落ち着こう。
感情をなるべく顔に出さないように気をつけながら、
「大丈夫、何もしないって。
部屋も別々で寝るから安心して」
と笑顔で答えた。
すると西森はホッとしたような顔をして、
「分かりました。
じゃあ、お風呂入ってきますね」
と言って、女子風呂の中に入って行った。
その姿を見送った後、おれはその場にしゃがみこみ、
「あ~っ!!
なんで「泊まる」なんて言っちゃったんだよーっ!!
もちろん、一緒の部屋で寝るっていっても、西森には絶対手を出さないつもりだ!
ガマンできる自信はある!
でも万が一、変な行動に走ったら・・・」
と一人自問自答していると、携帯が「ピピピピ!」と鳴った。
あわててポケットから取り出すと、相手は涼介のようだ。
「西森を見つけた」という連絡は涼介に送っていたものの、それから電話するのをすっかり忘れてしまっていた。
急いで「通話」ボタンを押し、
「ハイ、涼介?
ごめん、電話しようと思ってたのに遅くなっちゃって・・・」
と言うと、涼介は、
「マジ遅すぎ!
西森ちゃんが見つかったっていう連絡があって安心したけど、2人とも別荘に帰ってこないし、みんな心配してたんだぞ!
どうなってるんだ!?」
と不機嫌な声を上げる。
涼介が怒るのももっともだ。
きっと水野君達も心配して、寝るに寝れない状況なのだろう。
おれは、
「本当にごめん。
実は、帰り道が分からなくなって、森の中をさまよってたんだよ。
マジでヤバいと思ったんだけど、たまたま旅館が見つかって、そこに泊ることになってしまったわけで・・・」
と説明をすると、涼介は、
「はあああああ!?
旅館に泊まることになった!?
おまえ、何考えてるんだよ!?
学校の先生と女子生徒が一緒に泊まるって、ありえないだろ!?」
と声を上げた。
西森が顔を真っ赤にしながら、おれに聞く。
その表情を見ただけでも、すでに「大丈夫」じゃない状況になってきたのだが、とりあえず1回落ち着こう。
感情をなるべく顔に出さないように気をつけながら、
「大丈夫、何もしないって。
部屋も別々で寝るから安心して」
と笑顔で答えた。
すると西森はホッとしたような顔をして、
「分かりました。
じゃあ、お風呂入ってきますね」
と言って、女子風呂の中に入って行った。
その姿を見送った後、おれはその場にしゃがみこみ、
「あ~っ!!
なんで「泊まる」なんて言っちゃったんだよーっ!!
もちろん、一緒の部屋で寝るっていっても、西森には絶対手を出さないつもりだ!
ガマンできる自信はある!
でも万が一、変な行動に走ったら・・・」
と一人自問自答していると、携帯が「ピピピピ!」と鳴った。
あわててポケットから取り出すと、相手は涼介のようだ。
「西森を見つけた」という連絡は涼介に送っていたものの、それから電話するのをすっかり忘れてしまっていた。
急いで「通話」ボタンを押し、
「ハイ、涼介?
ごめん、電話しようと思ってたのに遅くなっちゃって・・・」
と言うと、涼介は、
「マジ遅すぎ!
西森ちゃんが見つかったっていう連絡があって安心したけど、2人とも別荘に帰ってこないし、みんな心配してたんだぞ!
どうなってるんだ!?」
と不機嫌な声を上げる。
涼介が怒るのももっともだ。
きっと水野君達も心配して、寝るに寝れない状況なのだろう。
おれは、
「本当にごめん。
実は、帰り道が分からなくなって、森の中をさまよってたんだよ。
マジでヤバいと思ったんだけど、たまたま旅館が見つかって、そこに泊ることになってしまったわけで・・・」
と説明をすると、涼介は、
「はあああああ!?
旅館に泊まることになった!?
おまえ、何考えてるんだよ!?
学校の先生と女子生徒が一緒に泊まるって、ありえないだろ!?」
と声を上げた。