第11話:トキメキ文化祭
文字数 624文字
山根先生は最初は驚いたような顔をしていたが、すぐにクスッと笑って、
「そっか。
さっき職員室で高山と西森の様子を見て、そう思ったけど、やっぱりそうだったか」
と言った。
おれは頭を下げ、
「すいません・・・
こんなことになってしまって・・・」
と謝ると、山根先生はおれのコップにビールを注ぎながら、
「前も言ったじゃん。
おれはおまえの味方だって」
と言った。
そうだった。
確かに、もう数か月前の話になるけれど、山根先生は『味方だ』と言ってたっけ。
山根先生は枝豆をつまみながら、
「おれも生徒と結婚した身ゆえ、おまえに偉そうなことは何も言えないけど、ただ、あまりにも分かりやすい行動は取るな。
バレたとしても、おまえは自業自得で済むかもしれないけれど、西森はどうなる?
他の生徒や先生から非難の目で見られ、学校を退学するハメになるかもしれないぞ」
と言った。
その言葉を聞き、胸がグッと締め付けられる。
本当だ。
山根先生の言う通りだ。
西森と付き合い始めたことがうれしくて、軽はずみな行動に出過ぎていたのかもしれない。
おれのそんな行動が、西森の人生をめちゃくちゃにしてしまうかもしれないのだ。
反省の余り、黙ってうつむいて下ばかり見ていたら、山根先生がポンと肩を叩いた。
山根先生は、じっとおれの目を見つめ、
「もう何もなかったころには戻れないんだから、しっかり前だけ見つめて走れ。
西森が卒業するまで、絶対バレないように、でも、彼女のこともしっかり守って、楽しい学校生活にしろよ」
と言った。
「そっか。
さっき職員室で高山と西森の様子を見て、そう思ったけど、やっぱりそうだったか」
と言った。
おれは頭を下げ、
「すいません・・・
こんなことになってしまって・・・」
と謝ると、山根先生はおれのコップにビールを注ぎながら、
「前も言ったじゃん。
おれはおまえの味方だって」
と言った。
そうだった。
確かに、もう数か月前の話になるけれど、山根先生は『味方だ』と言ってたっけ。
山根先生は枝豆をつまみながら、
「おれも生徒と結婚した身ゆえ、おまえに偉そうなことは何も言えないけど、ただ、あまりにも分かりやすい行動は取るな。
バレたとしても、おまえは自業自得で済むかもしれないけれど、西森はどうなる?
他の生徒や先生から非難の目で見られ、学校を退学するハメになるかもしれないぞ」
と言った。
その言葉を聞き、胸がグッと締め付けられる。
本当だ。
山根先生の言う通りだ。
西森と付き合い始めたことがうれしくて、軽はずみな行動に出過ぎていたのかもしれない。
おれのそんな行動が、西森の人生をめちゃくちゃにしてしまうかもしれないのだ。
反省の余り、黙ってうつむいて下ばかり見ていたら、山根先生がポンと肩を叩いた。
山根先生は、じっとおれの目を見つめ、
「もう何もなかったころには戻れないんだから、しっかり前だけ見つめて走れ。
西森が卒業するまで、絶対バレないように、でも、彼女のこともしっかり守って、楽しい学校生活にしろよ」
と言った。