第8話:先生のお誕生日(その37)
文字数 690文字
床に倒れ、私と先生は黙ったまま抱き合っていた。
というか、自分から先生に近づいてしまったことが恥ずかしくて、何も言えなかった。
恥ずかしいけど・・・
やっぱり先生の胸の中は、あったかくてとても落ち着く。
ドキドキと心地よさの感情の間を漂っていると、先生が、
「これは・・・おれは悪くないからな」
とポツリとつぶやいた。
「え?」
胸に埋めていた顔を上げ先生の顔を見ると、先生は頬を少し赤らめながら、
「『何もしない宣言』をしていたけど、夏菜の方から近づてくれた場合は、抱き寄せたとしてもセーフだと思う」
と、訳の分からないルールを言い出す。
言い訳のような気もするけど、今回に限っては、私が悪いような気もするので、
「そ・・・そうですね、セーフだと思います・・・」
と返した。
「よかった」
先生はそう言って、私をさらに引き寄せ、強く抱きしめる。
「夏菜・・・」
先生の大きな手が、私の髪の毛、背中を優しくなでるので、緊張してどんどん心臓の音がドキドキと激しく鳴っていく。
抵抗せず、そのまま身をゆだねていると、ふと先生の唇が、私の首筋に触れた。
『ひゃっ!?』
わざとかわざとじゃないのか分からないけど、ますます私の体温は上がっていく。
今、ここが学校だったら、人目を気にしてすぐに離れちゃうけど、今日は先生の部屋の中。
誰かが来る心配もない。
だから、だから、どうなってしまうんだろう?
こういう時、どういう行動をとったらいいんだろう?
もっと甘えたような行動を取った方がいいの?
でも、そんなの恥ずかしくてできるわけがない!!
緊張のあまり、頭の中がパニックになっていると、先生がふいに、
「夏菜、おれのこと好き?」
と聞いてきた。
というか、自分から先生に近づいてしまったことが恥ずかしくて、何も言えなかった。
恥ずかしいけど・・・
やっぱり先生の胸の中は、あったかくてとても落ち着く。
ドキドキと心地よさの感情の間を漂っていると、先生が、
「これは・・・おれは悪くないからな」
とポツリとつぶやいた。
「え?」
胸に埋めていた顔を上げ先生の顔を見ると、先生は頬を少し赤らめながら、
「『何もしない宣言』をしていたけど、夏菜の方から近づてくれた場合は、抱き寄せたとしてもセーフだと思う」
と、訳の分からないルールを言い出す。
言い訳のような気もするけど、今回に限っては、私が悪いような気もするので、
「そ・・・そうですね、セーフだと思います・・・」
と返した。
「よかった」
先生はそう言って、私をさらに引き寄せ、強く抱きしめる。
「夏菜・・・」
先生の大きな手が、私の髪の毛、背中を優しくなでるので、緊張してどんどん心臓の音がドキドキと激しく鳴っていく。
抵抗せず、そのまま身をゆだねていると、ふと先生の唇が、私の首筋に触れた。
『ひゃっ!?』
わざとかわざとじゃないのか分からないけど、ますます私の体温は上がっていく。
今、ここが学校だったら、人目を気にしてすぐに離れちゃうけど、今日は先生の部屋の中。
誰かが来る心配もない。
だから、だから、どうなってしまうんだろう?
こういう時、どういう行動をとったらいいんだろう?
もっと甘えたような行動を取った方がいいの?
でも、そんなの恥ずかしくてできるわけがない!!
緊張のあまり、頭の中がパニックになっていると、先生がふいに、
「夏菜、おれのこと好き?」
と聞いてきた。