第8話:先生のお誕生日(その11)
文字数 954文字
「なるほど、『勉強』のことじゃなかったら『先生』のことで悩んでんじゃないの?」
水野にそう言われ、
「なっ、何言ってんのよ!?」
と思わず大きな声を出してしまった。
教室にいた子達が数人「なんだ?なんだ?」と振り返ったため、恥ずかしくて思わず顔を伏せる。
というか、なんで水野が『先生のことで悩んでいる』ことを、ずばり当てちゃうのよ!!
私、何も言ってないのに!!
何も言えず黙っていると、水野が、
「何を悩んでいるのか知らないけど、先生本人に聞いたらいいじゃん。
『どうしたらいいんですか?』って」
と言ったので、思わず、
「そんなの聞けるわけないでしょ!
誕生日に欲しいモノなんて」
と言ってしまった。
「誕生日?
あ、そうなんだ、先生誕生日なんだ」
水野にそう言われ、『しまった・・・』と後悔したけど、時遅し。
先生の誕生日で悩んでいたことを水野に知られてしまい、ガックリ肩を落とす。
ううっ・・・。
先生の誕生日で悩んでいることは、誰にも内緒にしておきたかったのに・・・。
恥ずかしすぎて、うつむいていると、水野が、
「あまり参考にならないかもしれないけど、先生が好きなモノに関係するプレゼントあげたらいいじゃん。
先生、星が好きだから『天体グッズ」とか」
と言ったので、私は、
「うん・・・それも考えたけど、お小遣いじゃそんなに高いモノ買えないし、子供っぽいモノはなんか恥ずかしいし・・・」
と答えた。
そう、水野が言った通り「天体グッズ」のプレゼントがいいな、とは思ってる。
でも、前に『星のストラップ』をあげた時、クラスの女子達に『子供っぽい』って言われた過去があるので、今度はもっと大人っぽいモノにしたい。
だからといって、大人用のちゃんとしたモノを買おうとすると、値段が高すぎて、高校生の私には無理すぎる。
それでいろいろ悩んでいるのだ。
すると水野が、
「別に子供っぽくてもいいじゃん。
先生、西森からもらえるモノだったら、何でも喜びそうだし。
それでも悩むんだったら、『モノ』じゃなくて何か『行動』でプレゼントしてみたら?」
と言ったので、私は首をかしげ、
「行動?
行動でプレゼントって、どういうこと?」
と聞くと、水野はコソッと私に耳打ちして、
「たとえば『抱きつく』とか『キスする』とか」
と言ったので、
「はあああああ!?」
と、また大きな声を出してしまった。
水野にそう言われ、
「なっ、何言ってんのよ!?」
と思わず大きな声を出してしまった。
教室にいた子達が数人「なんだ?なんだ?」と振り返ったため、恥ずかしくて思わず顔を伏せる。
というか、なんで水野が『先生のことで悩んでいる』ことを、ずばり当てちゃうのよ!!
私、何も言ってないのに!!
何も言えず黙っていると、水野が、
「何を悩んでいるのか知らないけど、先生本人に聞いたらいいじゃん。
『どうしたらいいんですか?』って」
と言ったので、思わず、
「そんなの聞けるわけないでしょ!
誕生日に欲しいモノなんて」
と言ってしまった。
「誕生日?
あ、そうなんだ、先生誕生日なんだ」
水野にそう言われ、『しまった・・・』と後悔したけど、時遅し。
先生の誕生日で悩んでいたことを水野に知られてしまい、ガックリ肩を落とす。
ううっ・・・。
先生の誕生日で悩んでいることは、誰にも内緒にしておきたかったのに・・・。
恥ずかしすぎて、うつむいていると、水野が、
「あまり参考にならないかもしれないけど、先生が好きなモノに関係するプレゼントあげたらいいじゃん。
先生、星が好きだから『天体グッズ」とか」
と言ったので、私は、
「うん・・・それも考えたけど、お小遣いじゃそんなに高いモノ買えないし、子供っぽいモノはなんか恥ずかしいし・・・」
と答えた。
そう、水野が言った通り「天体グッズ」のプレゼントがいいな、とは思ってる。
でも、前に『星のストラップ』をあげた時、クラスの女子達に『子供っぽい』って言われた過去があるので、今度はもっと大人っぽいモノにしたい。
だからといって、大人用のちゃんとしたモノを買おうとすると、値段が高すぎて、高校生の私には無理すぎる。
それでいろいろ悩んでいるのだ。
すると水野が、
「別に子供っぽくてもいいじゃん。
先生、西森からもらえるモノだったら、何でも喜びそうだし。
それでも悩むんだったら、『モノ』じゃなくて何か『行動』でプレゼントしてみたら?」
と言ったので、私は首をかしげ、
「行動?
行動でプレゼントって、どういうこと?」
と聞くと、水野はコソッと私に耳打ちして、
「たとえば『抱きつく』とか『キスする』とか」
と言ったので、
「はあああああ!?」
と、また大きな声を出してしまった。