第8話:先生のお誕生日(その29)
文字数 842文字
と、その時、
『ピピピピ~っ!!』
と大音量の電子音がけたたましく部屋中に響き渡った。
「わっ!?」
先生は伸ばしていた手を引っ込め、床の上に置いてあった携帯にあわてて手を伸ばす。
私は何が起こったのか分からず、目をパチクリしていると、
「ご、ごめん!
アラームを解除するのを忘れてたみたいだ」
と先生が言った。
私はビックリしたのと、ホッとしたような気持ちが入り交ざる。
「そ、そうでしたか・・・。
ビックリしました・・・」
先生がアラームを切った後、なんとなく気まずいような雰囲気が流れる。
ううっ、あのまま、アラームが鳴らなかったら、どうなっていたんだろう・・・。
先生は、私の手を握ったら、どうするつもりだったんだろう・・・。
そんなことを考えていると、先生が、
「じゃ、ケーキ食べようか。
今、カットするから待っててね」
と言って、包丁を取りにキッチンに戻った。
「はあああ・・・・」
一人大きなため息をつく。
もっと、誕生日会を盛り上がげるために、楽しいトークとか演出が出来たらいいんだけど、そんな経験が無いので、どうしたらいいのか全く分からない。
つまらなくし過ぎて、先生に変に気をつかわせているんじゃないのか不安になってくる。
その時、ふと自分のカバンが視界に入り、誕生日プレゼントのことをハッと思い出した。
「そうだ!
プレゼント渡さなきゃ!」
あわててカバンに手を伸ばし、中に入っていたプレゼントを取り出す。
そのタイミングで、先生もキッチンから戻って来て、
「ケーキ、どれぐらい食べる?
4分の1ぐらい切っていい?
それとももっと多め?少なめ?」
と聞いてきたので、
「あ、その前に、これ、プレゼントです!」
と言って、先生にプレゼントを差し出した。
「えっ!?」
突然、私からプレゼントを渡された先生はビックリしたような声を出す。
小さな包みだったので、ガッカリしているんじゃないだろうかと思ったけど、先生はすぐに、
「めっちゃうれしい!
プレゼント、もらえると思ってなかったから、すっごくうれしい!」
と言って、笑顔で受け取ってくれた。
『ピピピピ~っ!!』
と大音量の電子音がけたたましく部屋中に響き渡った。
「わっ!?」
先生は伸ばしていた手を引っ込め、床の上に置いてあった携帯にあわてて手を伸ばす。
私は何が起こったのか分からず、目をパチクリしていると、
「ご、ごめん!
アラームを解除するのを忘れてたみたいだ」
と先生が言った。
私はビックリしたのと、ホッとしたような気持ちが入り交ざる。
「そ、そうでしたか・・・。
ビックリしました・・・」
先生がアラームを切った後、なんとなく気まずいような雰囲気が流れる。
ううっ、あのまま、アラームが鳴らなかったら、どうなっていたんだろう・・・。
先生は、私の手を握ったら、どうするつもりだったんだろう・・・。
そんなことを考えていると、先生が、
「じゃ、ケーキ食べようか。
今、カットするから待っててね」
と言って、包丁を取りにキッチンに戻った。
「はあああ・・・・」
一人大きなため息をつく。
もっと、誕生日会を盛り上がげるために、楽しいトークとか演出が出来たらいいんだけど、そんな経験が無いので、どうしたらいいのか全く分からない。
つまらなくし過ぎて、先生に変に気をつかわせているんじゃないのか不安になってくる。
その時、ふと自分のカバンが視界に入り、誕生日プレゼントのことをハッと思い出した。
「そうだ!
プレゼント渡さなきゃ!」
あわててカバンに手を伸ばし、中に入っていたプレゼントを取り出す。
そのタイミングで、先生もキッチンから戻って来て、
「ケーキ、どれぐらい食べる?
4分の1ぐらい切っていい?
それとももっと多め?少なめ?」
と聞いてきたので、
「あ、その前に、これ、プレゼントです!」
と言って、先生にプレゼントを差し出した。
「えっ!?」
突然、私からプレゼントを渡された先生はビックリしたような声を出す。
小さな包みだったので、ガッカリしているんじゃないだろうかと思ったけど、先生はすぐに、
「めっちゃうれしい!
プレゼント、もらえると思ってなかったから、すっごくうれしい!」
と言って、笑顔で受け取ってくれた。