第31話3
文字数 429文字
基本的に有名な機巧姫は過去に生み出された名品ばかりだ。
だが主人に巡り合えず人知れず朽ち果てたり、戦火に焼かれたりして失われたものも多い。
一方で今の技術で機巧姫を再現、あるいは新作として造りだすことも行われている。そうして造られた人形を
ちなみに人形雛っていうのは機巧姫のような自我はないけど、簡単な命令を実行できる人形のことだ。廉価版の機巧姫とでも言えばいいだろうか。
当然だけど、彼女たちは機巧武者にはなれない。
とはいえそれなりに値段がするものなので、家事とかをさせる召使いロボットというよりは観賞用の人形に近い扱いをされているそうだ。
他には人形雛を持てるほど裕福なんですよというステータスか。いつの時代でも見栄を張りたい人はいるものだ。