第41話3
文字数 926文字
得心がいったようだ。
素性の知れない人からいきなり取引先のことを聞きたいって言われても困るもんな。こちらの氏素性がわかれば話も早いはずだ。
慌てたように澪がこちらへ来て会話に加わる。
カミナリ親父か何かだろうか。それは確かにおっかない。
人狼や鬼がいるのなら竜がいてもおかしくはない。なんなら森の妖精エルフ――ってこの世界だと木霊がそれか。
あとはなんだろう。首をはねる殺人ウサギや虎頭の獣人でも出てくるのかな。
なるほど、ようやく理解した。
個人的にケモノ属性キャラは大好きだけど何事も行き過ぎはよろしくない。当時のスタッフの言っていたことがようやくわかった気がする。
しかし須玉匠について事前に情報収集をしておいてよかった。不意打ちで雷を落とされたらひとたまりもないところだった。