第46話4
文字数 884文字
藤川白扇様は業績を見れば優秀な統治者であるのは間違いない。
たとえ機巧武者として戦場で戦えなくても国を豊かにしているのだから。
どうだ、フドウよ。私と一緒に人形の店に行ってみないか。そこで私やお前を連れ合いとして認めてくれる機巧姫を探し出そう
不動の顔がみるみる赤くなる。
怒りではない。それは歓喜のあらわれだ。
それから白糸様は僕を見る。
その表情は、これでいいのだろうと言っていた。
間違いなく満点の態度だった。
言うや否や走り出す。
それを見送ってから手をあげて離れた場所で待ってくれている澪たちを呼び寄せる。別れ際、澪にはいくつかお願いをしておいた。