第37話3
文字数 942文字
ハイペースで飲み続けるのでお酒に強いものだと思っていたら、二本目を空にしたところでぱたりとひっくり返ってしまう。
拗ねるなよな、もう。
もっとも、こういうのは失敗をしながら覚えていくものだからクドクドは言わないさ。かくいう僕も酒の席での失敗談には事欠かないんだし。
悪かったな。
タバコを吸わないからマッチだってまともに扱う自信がないぞ。だって墓参りで線香をつけるときぐらいにしか使ったことがないからな。
私には機巧姫がいないからなのかなぁ。
それなら水縹が直ってくれて、私を連れ合いとして認めてくれたらキヨマサ君と同じ条件になれるってこと?
そういうものなのかなぁ。
嫌な人相手に文句のひとつも言えないっていうのに……情けないよ
あとこの町にも連れてきてくれたし、お城では国王様に一緒に会ってくれたし、操心館を案内もしてくれた。すごく助かってる