第19話1 さて、フブキとやら
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先ほど見事なツッコミを入れた小姓の二人が僕の前にそれぞれが持っていた武具を置いた。なお、ハリセンではない。
ちなみに二人とも色白で美少年だ。そっち系が好きなお姉さま方がいたら鼻息が荒くなること間違いない美貌である。
お、ここでもゲームの設定が出てきたな。
武器ランクにおいて銘ありの逸品ものは名称の頭に天・地・人がつく。
たとえば、天弓と付いた山翡翠は最上位の性能を持つ弓となる。貫通性能に大幅な補正が付いていた。
もう一つの獅童については記憶にないけど、人刀とある以上、業物であるのは間違いない。
この小太刀も悪くないし、弓は間違いなく大当たりだ。これ以上の武器となるとなかなか手に入らないだろう。
むしろこんなレアものをもらってもいいのだろうか。
怖いなあ。なんだか無理難題を吹っかけられそうな気がする。
顔は笑っているけど目は違う。何か裏がある申し出なのは間違いないだろう。
こういう場合、警戒しておいて損はない。
どんなのでもいいから新規ゲームの企画を持ってきてと猫なで声で言ってくるプロデューサーみたいなものだ。