第66話4
文字数 479文字
わかりました。露骨にならないように警戒を続けるよう連絡を出しておきましょう。
ヘキジュが賊を捕らえてくれるのが一番なのですがね
よし、話はこれでいいね。
というわけで、その数珠とやらを見せて欲しい！
えーと、これです
ふむ……ふむふむ
中伊さんにも見てもらったのですが、色とりどりの石はすべて勾玉に使われるものと同じで、しかもどれも質が高いとのことでした。
捕らえた一人からこの数珠があれば機巧姫と連れ合いになることができるという話を聞き出したそうなのですが……
こんなもので本当に可能なのか……見たところ特別な石を使っているわけではないけど……
数珠の真偽は茅葺さんにお任せするとして、これが本当にそういう道具だった場合、次のことが考えられます
ぴっと人差し指を立てる。
これまでの常識が覆ります。機巧姫さえあれば誰でも機巧操士になれるからです
顔を紅潮させた不動が勢いよく鼻息を吐いた。
関谷は機巧姫の供給量が多い国だ。それに質も高い。
日影たちも潜入して運び出そうとしたぐらいには優れている。
そこで今回の一連の事件です。
東と北を攻めた機巧武者は決して強くはありませんでした
