第62話2
文字数 743文字
キヨマサ君が寒い寒いって言いながら震えていたから、この子たちがお布団に入って温めてくれてたの。
スイジュなんて見てるこっちが慌てるぐらい取り乱して大変だったんだから。起きたらちゃんとお礼を言ってあげてね
機巧武者の姿になってからはずっと彼女が励ましてくれた。
何度心が折れそうになったかわからないけど、最後までやれたのは葵がいてくれたからだ。
再び澪の手が額に当てられる。
冷たい手にほうとため息が漏れた。
体内に溜まり続ける熱が彼女の手に吸い寄せられているかのようだ。