第21話2
文字数 610文字
紅寿は斥候に伝令に引っ越しと大活躍だな。
僕にもそんな雑用をやってくれる子がほしい。
ニコニコ顔で翠寿がやってくる。
ちなみに旅館のように部屋に入ってすぐに小さな土間があり、そこで履物を脱いでから部屋に上がる仕組みだ。
耳をヒクヒク、尻尾をパタパタしているのが本当に愛らしい。
ああ、かわいい。うちの子になってくれないかなあ。
僕に向ける澪の視線が冷たいように思う。
あ、あれ? なんかまずいこと言いましたかね。
そっちかぁ。
だからお風呂の件は説明したじゃないか。あれは僕が望んだことではなかった、澪の説明不足が悪かったんだって。