第32話3
文字数 707文字
私は化粧品を扱っている
そうですか。あそこの建物にはこんなにお美しい機巧姫がいらっしゃるのですね。
それで今日は化粧品を揃えるために当店にいらしたと
妹用に一式買い揃えたことがあるから、おおよその相場は知っている。
基礎化粧品は今使っているのがあるから、ファンデとアイシャドウと口紅だけでいいなどと妹は言ったけど、あえて一式を買った。
しめて八万円也。妹の大学進学祝いだから高いなんて思わなかった。
なんて茶化しておいてウィンク一つ。
が、葵は深々と僕に向かってお辞儀をしていたために華麗にそれをスルー。