第42話1 問題はどうしたらご機嫌をとれるかだ
文字数 704文字
中伊さんは顎に手を当ててしばらく考える。
わき腹を肘で小突かれた。
一瞬、息が止まったんですけど……。
ですがある時、大量の酒を献上したところ機嫌が一転して、それから取引をさせていただけるようになったと聞いております
いーっと紀美野さんは歯を見せる。
結構、子供っぽいところもある人だ。
あのお酒は美味かった。
あれなら好みの違いがあっても酒好きなら気に入ってもらえると思う。
見た限りでは簪や櫛といった装身具が中心だ。
並べられた品はどれも見事な細工が施されているけど、葵の胸元に埋まっているような勾玉らしきものはどこにも見当たらない。
見た限りでは簪や櫛といった装身具が中心だ。
並べられた品はどれも見事な細工が施されているけど、葵の胸元に埋まっているような勾玉らしきものはどこにも見当たらない。