第27話4
文字数 594文字
先に腹を立てたら負けなのである。
以後、何を口にしようが風下に立つのは君だよ、梅園君。
しかし我ながら肝が据わっている。こんな風に面と向かって罵倒された経験はないっていうのに、この冷静さ。まるで自分ではないみたいだ。
四十五度前に体を倒した最敬礼をとる。気配で葵もお辞儀をしたのがわかった。
さすがは僕の
指揮を執られていた
今は無理をされず、体調が戻られるまで安静にされるのがよろしいかと
深藍の君は相変わらず薄ぼんやりした表情をしているが、どう対応したらいいのかわからないようだった。
己の主の様子を伺っているが、主の方は彼女に気を配る余裕はない。