145、アラビア文字の母音記号と連結形(3)

文字数 1,055文字

アラビア文字の母音記号と連結形の続きです。作品集は下の画像から入って下さい。
今日はアラビア語で山を意味するジャバルという文字を調べてみよう。
スペイン語で山はmontaña(モンターニャ)という。もちろんこの中にも「o」の発音は含まれている。
ペドロ2世はスペイン語を出してくるようになりましたね。
アラビア語には「e」と「o」の発音がないと知って、余は大きなショックを受けた。だから同じ意味のスペイン語の単語を出して、「o」や「e」が使われていることを確認したい。
アラビア語のジャバルはジーム、バー、ラームの3つの文字が使われている。それぞれフェニキア文字、ヘブライ文字ではどの字に対応するかわかるかな。
ジームはフェニキア文字とヘブライ文字のギメル(ラクダ)に対応して発音は「j」でジャ行の音、バーはベート(家)に対応して発音は「b」、ラームはラメド(突き棒)に対応して発音は「l」です。どれもアラビア文字の独立形は比較的わかりやすい形をしています。
では、アラビア文字のジーム、バー、ラームに母音をつけるとどうなる?
ジームの上に「a」のファトハ、バーの上にも「a」のファトハ、ラームには「u」の音のダンマがつきます。
連結形にするには、この3つの文字を語頭、語中、語尾の順につなげればよい。
つなげればと言われても、ジームなどは独立形と連結形でかなり形が変わっています。
そういう時こそ、語学の天才ペドロ2世の活躍するチャンスである。アラビア文字の兵士たちはジャバル(山)へ行くように命じられた。最初はラクダに乗っていたが、砂漠ではない山道ではラクダは使いにくい。そこでラクダの背を低くしてそこから降り、歩き始めてすぐにバー(家)を見つけた。バーには家畜小屋もあったが、ラクダは大人しく家畜小屋に入ってはくれない。そこでバーの語中では目印になるように出っ張ったところにも兵士を立たせ、また歩き出した。そしてラクダを動かすのにちょうどよいラーム(突き棒)を見つけて無事ラクダを家畜小屋にいれることに成功した。ラームは語尾だからそのままの形を残してよい。そしてわかりやすいように司令官(点)を立たせ、旗(母音記号)を残した。
ペドロ2世は素晴らしい。この前はアラビア語に「e」と「o」の発音が無いと落ち込んでいたが、もう復活して素晴らしい解説をしている。
立ち直りが早いということは、それだけ単純だということです。
アラビア語のジャバル(山)はジーム(ラクダ)、バー(家)、ラーム(突き棒)の3つの文字が使われていると覚えました。
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