69、ヘブライ文字の特徴(8)

文字数 996文字

ヘブライ文字についてもフェニキア文字と比べながら特徴を見てきたので、かなり覚えたのではないか。
それが・・・フェニキア文字は覚えやすい形をしているけど、ヘブライ文字はそうでないのでなかなか覚えられません。
あせらなくても繰り返し見ていく中で少しずつ覚えればよい。
作品集のページには下の画像から入ってください。
最後の4つの文字レシュ(頭)、シン(歯)、スィン、タウ(印)について見ていこう。
フェニキア文字のレシュは、ハンニバル・バルカやカルトハダシュトで出てきたのでよく覚えています。
三角形や旗の形だからわかりやすい。
でもヘブライ文字のレシュも1回曲がっただけの形だから覚えやすいです。
フェニキア文字のシン(歯)は動物のようにとがった歯ですけど、ヘブライ文字のシン(歯)は人間と同じまっすぐな歯です。
ヘブライ文字のシン(歯)は歯に何か詰まったような点がついています。
どうしてお前たちは歯に何か詰まっているとか、小さなものにばかり例えたがる。
ペドロ2世の例えでは、ヘブライ文字のシン(歯)は兵が3列に並んでいて、先頭に指揮官が立っているのですか?
いや、先が鋭くとがった山の上に月が出たところだ。
ペドロ2世の例えは本当にスケールが大きいです。
それならばフェニキア文字にないヘブライ文字スィンはペドロ2世は尖った山の月の位置が変わったと考えるのですか?
もちろんそうだ。歯に詰まったごみの位置が動いているよりも、よほどいい。
最後はタウ(印)という文字だ。これもフェニキア文字で出ているから覚えているだろう。
はい、よく覚えています。
タウ(印)の字もヘブライ文字の場合は完全包囲を嫌って逆向きに進んでいる。
細かな違いで文字の区別をしているのです。
確かにフアン1世の言う通り、ヘブライ文字の方が基本の形は似ていて細かい部分で違いを出しているから、慣れるまで覚えにくいと思う。さらにヘブライ文字の場合は母音を表す記号があるからさらに難しく感じるかもしれない。
文字とは別に母音を表す記号まであるのですか?
ヘブライ語は同じ文字を使っていても母音記号によって全く別の言葉になってしまうことがある。だが母音記号を使うことで元の音を正確に表現できるようになり、より多くの言葉を書き残すことができるようになった。だからヘブライ文字は長い間使われて今日まで残った。次回からは少しずつヘブライ語の母音記号も学んでいくことにしよう。
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