25、針穴と頭

文字数 983文字

今日はフェニキア文字のコフとレシュについて説明しよう。コフは針穴、レシュは頭という意味がある。
作品集には下の画像から入ってください。
針穴とはまた随分と小さなものが出て来た。ということはこの文字の学習は終わりに近づいているということか。
フェニキア文字22文字については後1回で終わる。その後はフェニキア文字で表示されている言葉を探してアルファベットとどのように対応しているか見ていくことにしたい。
フェニキア文字が大きなものから小さなものになっているとしたら、コフ(針穴)はもう最小のもので、それ以上小さなものは見つからないと思います。
古代ギリシャの哲学者レウキッポスとその弟子のデモクリトスの一派が「アトモン」が物資を構成する最小単位であるという原子論を唱えたが、普通はそこまでは考えない。
目に見えるものとして針穴はかなり小さいが、フェニキア文字はコフ(針穴)で終わらず後3文字ある。いずれも針穴よりは大きい。
フェニキア文字のコフは確かに針穴に見えます。そしてラテン文字のqともよく似ています。
ギリシャ文字のコフは木のマークにも似ていますね。フェニキア文字のコフも地図に付ける記号みたいです。
フアン1世は地図の記号に詳しいのか?
はい、鷹狩りでは地形を見ることが重要になってきます。
余の父上フリードリヒ2世は鷹狩りに深い造詣を持ち、さらに十字軍遠征の際に中東の鷹狩りについて書かれた解説書をラテン語に翻訳している。
ハインリヒ7世の父上フリードリヒ2世はアラビア語の本をラテン語に翻訳することができたのか。
さらに父上は『鳥類を利用した狩猟技術』という鷹狩りの研究書を書いている。
ハインリヒ7世の御父上フリードリヒ2世は素晴らしい方ではないですか。
確かに父上は好奇心が強く何か国もの言葉を自由に使うことができた。だが余は遠く離れた場所に住み、父上の教えを受けることもなく対立してしまった。
フェニキア文字に話を戻そう。レシュという文字は頭を意味している。
頭は針穴よりかなり大きい。
それに頭よりも小さい目や口の方が先に出ています。
顔の中でもよく目立つ目や口が先に文字になり、頭を意味するレシュは後から付け加えられたのかもしれない。
レシュのフェニキア文字も頭というよりも地図の記号のようです。
フェニキア文字は本当に具体的なものを簡略化して記号のような形になった文字だったのですね。
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