58、ポエニ戦争(28)

文字数 1,257文字

今回からまたポエニ戦争についての話です。作品集は下の画像から入ってください。
前回話したアゲル・フレルヌスの戦いについては覚えているかな。
ハンニバルはファビウスのローマ軍に包囲されたが、略奪した家畜の中から雄牛2,000頭を選んで角に薪をつけて夜中に薪に火をつけて雄牛を走らせて混乱させ、無事包囲網を突破することができた。
ハンニバルは本当に酷いことをします。2,000頭の雄牛は互いにぶつかったり山の斜面で足を滑らせたりしてその多くが命を落としたでしょう。象にアルプス越えをさせたり、動物に対する虐待です。
アゲル・フレルヌスの戦いの勝利後、ハンニバルは北方、さらに東方に移動してサムニウムを通ってゲロニウム(現在のモリーゼ州カザカレンダ)に達した。独裁官(ディクタトル)クィントゥス・ファビウス・マクシムスの率いるローマ軍は、持久戦略を取りながらカルタゴ軍を注意深く追跡していた。この戦略はローマ市民には不評であり、ファビウスは宗教行事を理由にローマに戻ることを強制され、そこで彼の行動に対する弁明を行った。
ローマ市民がイライラするのも当たり前だ!余もファビウスの戦略は本当にイライラする。
副官のマルクス・ミヌキウス・ルフスが軍の指揮のために残されていたが、ゲロニウムのカルタゴ軍野営地近くで油断していたカルタゴ軍と戦闘を交え、かなりの損害を与えた。
おおー!やるではないか、ミヌキウス。ファビウスよりもそなたの方が独裁官に向いている。
いや、そんなことはないと思います。
この「勝利」はファビウスに不満を持つローマ市民をして、ミヌキウスを独裁官と同等の地位に昇進させることになった。ミヌキウスは軍の半数を率い、ゲロニウム近くにファビウスとは離れて野営した。
いいぞ!ミヌキウス!勝利は目の前だ!
いえ、破滅が近づいています。
なんだ、フアン1世は余が盛り上がるたびに水を差すようなことばかり言う。
ペドロ2世が盛り上がって突撃し、戦死したから息子のハイメ1世、私達から見れば祖先ですが、大変な苦労をしています。運よくハイメ1世は無事成長して立派な王になりましたが、バルセロナ朝アラゴン王家最大の危機でした。
ハンニバルはこの情報を得ており、巧妙な罠をかけた。それはミヌキウスを野営地から伏兵を配置した場所におびき出し、全方向から攻撃するというものであった。
ハンニバルはローマ軍がどういう状況にあって誰が指揮官になっているかよくわかっていて、相手に合わせた攻撃をしかけてくるのですね。
ミヌキウス軍は大損害を受けたが、ファビウスの援軍が到着したために、全滅は免れた。この敗戦の後、ミヌキウスは自身の軍の指揮権をファビウスに返却し、副官の地位に戻った。
ミヌキウスは何をやっている!せっかくのチャンスを生かしていないではないか。
ここでのミヌキウスの行動は偉いと思います。自分の弱さを素直に認め、副官に戻っています。ここでファビウスと対立したら本当にローマは危なかったと思います。
ゲロニウムの戦いについての説明も長いので、ここで区切ります。
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