153、アラビア語の長母音(1)

文字数 1,116文字

アラビア語の長母音についてです。作品集は下の画像から入ってください。
アラビア語の長母音は3種類ある。(アー)はファトハの左にアリフをつけ、(イー)はカスラの左にヤーをつけ、(ウー)はダンマの左にワーウをつければよい。
イスラム社会の人名とか王朝名は長母音が多いですよね。イブン・スィーナーとかサーサーン朝などがあります。アラビア語は長母音の入った言葉が多いのでしょうか?
そうかもしれない。確かにアラビア語は長母音が多く使われている。
余は長母音は苦手だ。長く伸ばしているとまどろっこしくなってくる。特にサーサーン朝のように一々伸ばすのは言いにくくてしょうがない。ササン朝でよいではないか。
アラビア語は「e」と「o」の母音が無かったり、伸ばす音が多かったり、ペドロ2世の嫌いな要素がたくさんありますね。
それでも余はアラビア語とアラビア文字の素晴らしさの虜になっているから、それで嫌いになったりはしない。
長母音を使う言葉として、まずはスーク(市場)を見ていこう。
アラビア語で母音記号は小さく書いているのに、長母音の時は他の文字と同じ大きさで書くのですね。
長母音というのは1文字分しっかり伸ばして発音しなければいけないということか。
スーク(市場)で使われているのは、スィーン(歯)、ワーウ(鉤)、カーフ(針穴)の3文字です。
スーク(市場)はスィーン(歯)、ワーウ(鉤)、カーフ(針穴)の3文字か。これは難しい。
ワーウ(鉤)は長母音の記号として使われているのだから、考えなくてもいいのではないですか。
そもそも余はワーウ(鉤)がどのようなものかよくわからない。
ワーウ(鉤)というのはこのような形で船とかを引っかけるものだと思います。
スーク(市場)はスィーン(歯)、ワーウ(鉤)、カーフ(針穴)の3文字か。これは難しい。針穴より小さなものなど、この世にあるわけがない。
前にペドロ2世師匠はフェニキア文字、ヘブライ文字のコフ(針穴)で、針穴より小さいものなどあるはずがないと言ったあと、次の文字はレシュ(頭)だと言った。針穴より小さなものは存在しないが、レシュ(頭)を使って想像すればよいと教えてくれた。
そうか、頭を使って想像すればいいのか。わかったぞ。スーク(市場)に使われた3つの文字スィーン(歯)、ワーウ(鉤)、カーフ(針穴)はそれぞれ市場では売ってないものを意味している。市場にはなんでも売っているが、その3つは売ってない。そしてスーク(市場)という言葉が生まれた。
なんか無理やりこじつけているようですけど・・・
連結形にした時に、ワーウ(鉤)は後ろに文字を続けないから、次のカーフは独立形で書く。そして発音記号のダンマを上につければ完成する。
ワンクリックで応援できます。
(ログインが必要です)

登場人物紹介

登場人物はありません

ビューワー設定

背景色
  • 生成り
  • 水色