240、フェニキア文字の復習(4)

文字数 787文字

フェニキア文字の復習の続きです。作品集は下の画像から入って下さい。
3番目にギメル(ラクダ)という文字が出てくるが、ラクダとはどういう動物なのか、余はよくわからない。
ラミロ2世も前に同じ質問をしていました。私達アラゴン人やヴェンツェルのようなボヘミア人は本物のラクダなど見る機会はありませんから。
本物のラクダを見ることはなくても、地中海沿岸に住んでいた人々は交易を通じて遠い世界のこともよく知っていた、だから共通の文字としてギメル(ラクダ)も取り入れられたのだと思います。
ヘブライ語でギメル(ラクダ)を使う言葉にガグ、レゲルなどがあるが、覚えているか?
はい。ガグは屋根、レゲルは足という意味です。
ラクダのような動物は屋根のついた狭い場所に閉じ込めると暴れるが、そのままにしても逃げられるので足を縛っていたのか。
確かに名前でGの付く人はパワーがあってよく働くけど、自由人で束縛を嫌う傾向にあると思います。
アラビア文字ではギメルをジームと発音するのだが、アラビア語でジームを使う言葉にラジュル(男の人)というのがある。
アラビア語にワラド(男の子)とラジュル(男の人)という言葉があるが男の子と男の人の違いはどこにあるか、フアン1世、わかるか?
なんで私に振るのですか。そんなの簡単ですよ。男の子は子供で男の人は大人、これくらい誰でもわかります。
ラジュル(男の人)にはジームの文字が含まれ、ワラド(男の子)にはジームが入っていない。つまりアラビア語を使っていた地域は砂漠が多く、大人になって遠くに行く時は必ずジーム(ラクダ)を連れていかなければならなかった。
なるほど、そういうことか。ペドロ2世の説明は素晴らしい。天才である。
ヴェンツェルはペドロ2世をほめ過ぎです。
ペドロ2世の説明が正しいかどうかはわかりませんが、言葉はその地域の気候、風土、生活習慣などをよく表していると思います。
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