185、ヘブライ語の母音(1)

文字数 1,107文字

ヘブライ語の母音についての学習です。作品集は下の画像から入って下さい。
ヘブライ語の母音記号については以前学習しているが、もう1度母音記号の復習をして、さらにヘブライ語の発音や読み方についても理解を深めよう。
自慢じゃないが、余はヘブライ語の母音記号などきれいさっぱり忘れている。
大丈夫です、ヴェンツェル。みんな同じです。
ヘブライ語の母音記号は「ニクード」または「ニクダー」(点)と呼ばれている。
「ニクード」で使われている文字は「ヌン」(魚)、「クフ」(針穴)、「ダレット」(扉)の3文字で、母音は「イ」の短母音「ヒリック・ハセル」と「ウ」の長母音「シュルック」です。「ニクダー」(点)の場合は「ヌン」(魚)、「クフ」(針穴)、「ダレット」(扉)、「ヘー」(窓)の4文字で最後の「ヘー」は母音記号として使われているかもしれなくて、「ウ」の短母音「クブツ」と「ア」の長母音「カマツ・ガドール」が使われています。
母音記号を入れると複雑になるから、まずは子音だけで考えてみよう。「ニクード」も「ニクダー」も「ヌン」(魚)、「クフ」(針穴)、「ダレット」(扉)の3つの文字が使われている。
「ニクード」と「ニクダー」の両方に「クフ」(針穴)の文字が使われているのはわかります。ヘブライ語の母音記号は小さな点の数や位置で母音を表現していますから。でも「ヌン」(魚)や「ダレット」(扉)は母音記号とどう関係があるのでしょうか?
「ヌン」(魚)を使った言葉に「ナヴィー」(預言者)があった。「ナヴィー」(預言者)の言葉を正確に記録するには「クフ」(針穴)のような細かい点を使っての表現が必要で、そうした記録があって初めて安心して「ダレット」(扉)の外に出て行かれる。
「ア」の長母音は「カマツ・ガドール」と呼ばれ、横線と下の点で表現している。
「カマツ・ガドール」で使われている文字を子音だけで見ると「クフ」(針穴)、「メム」(水)、「ツァディ」(パピルス)、「ギメル」(ラクダ)、「ダレット」(扉)、「ラメッド」(突き棒)です。
母音記号で「ア」と読ませるだけなのに、こんなに大げさな文字が並んでいるのか。
母音記号の「ア」は最初に発する極めて神聖な言葉である。それはクフ(針穴)のように細かく正確に「メム」(水)のある場所を見つけ出して「ツァディ」(パピルス)に書き記す。「ギメル」(ラクダ)と一緒に「ダレット」(扉)を開けて、「ラメッド」(突き棒)を持って旅をする覚悟が必要だ。
なんか随分大げさな話になっていますね。
ヘブライ語は神の言葉を『聖書』という形で書き写した。それだけ音や言葉の意味に対する繊細さと大胆さが必要とされたのであろう。
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