39、ハスドルバルという名前(2)

文字数 1,109文字

ハスドルバルという名前について、フェニキア文字を当てはめて見ていくことにしよう。
作品集には下の画像から入って下さい。
ハスドルバルは古代のカルタゴ人によく見られる名前で、「バアルこそ我が救い」という意味がある。
やっぱりバアル、神の名前が関係してくるのですね。
ハスドルバルをフェニキア文字で書くと、アイン(目)、ザイン(武器)、レシュ(頭)、ベト(家)、アイン(目)、ラメド(突き棒)の6文字になる。
ハスドルバルは名前の横にアルファベットとポエニ語も書いてあったのですが、Hの発音の文字がなくてアイン(目)で始まっていたり、Dの発音の文字もなくダレト(扉)と形の似ているレシュ(頭)のどちらか迷ったのですが、レシュ(頭)を選びました。
ザイン(武器)以外は今までに出て来た名前と同じ文字が使われています。
ハスドルバルという名前はバルの部分はハンニバルと同じだし、他にも前に出てきた文字が使われているので、覚えやすいであろう。
アイン(目)、ザイン(武器)、レシュ(頭)、ベト(家)、アイン(目)、ラメド(突き棒)の6文字ですね。
アイン(目)が2回出てきてザイン(武器)とラメド(突き棒)が出て来る。見るからに強そうな名前だ。
そうですね。発音やフェニキア文字を見ても強そうなイメージです。よい目を持つ(アイン)リーダー(レシュ)が武器(ザイン)を持ち、神殿(ベト)で全てを見る目(アイン)を持ち、棍棒(ラメド)を持つ神に祈りを捧げている。
最強の人間が最強の神に祈りを捧げればそれはもう強くなるだろう。
フェニキア人の名前には神を崇拝し強くなりたいという祈りが込められていますね。
「強くなりたい・・・」余も呟いたことがある。結局強くはなれなかったが・・・
ハンニバル、ハミルカル、ハスドルバル、どの名前も神への信仰心と強さへの憧れが込められた名前だと思います。
1番下にはヘブライ文字でアイン、ザイン、レシュ、ベト、アイン、ラメドの発音を書いてみました。フェニキア文字は字の形を見てどの文字か区別がついて書けるようになったのですが、ヘブライ文字やアラビア文字はまだ全然読めないしうまく書けないです。
僕も同じです。ヘブライ文字とアラビア文字は全然読めないです。
ヘブライ文字とアラビア文字については現代では手ごろな入門書もあるだろうから、そうした本を参考にするのがよいだろう。
わかりました。練習してみます。
フェリペよ、16世紀のスペインにユダヤ人として生まれた君は、これから先も大変なことがあるに違いない。だが自身のルーツでもあるヘブライ語を学び、文字を書き写して覚えていく中で、心の平安を取り戻し、生きる力をつけられるのではないかと思う。
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