187、ヘブライ語の母音(3)
文字数 1,027文字
「エ」の長母音「ツェレー・マレー」は「ツァディ」(パピルス)を見て「レーシュ」(頭)を使ってよく考え、「メム」を求めて「ラメッド」(突き棒)を持って行くのか。「ツァディ」(パピルス)、「メム」(水)、「ラメッド」(突き棒)が出て来るあたり、「ア」の長母音「カマツ・ガドール」と名前が似ているようにも思える。
長母音というのは、音がはっきりと聞こえてしまい取り消したり誤魔化したりすることができない。だから「ツァディ」(パピルス)をよく見て「レーシュ」(頭)を使ってよく考え、確実に「メム」(水)のある場所に「ラメッド」(突き棒)が届かなければならない。戦場では指揮官の声と体の動きに合わせて兵士たちは動く。指揮官の声が兵士たちの運命を左右するのであるから、特に長母音の言葉の場合はうかつに声を出してはならない。
母音の中で「ア」「エ」「オ」は強く外側に向い、「イ」「ウ」は自分自身、内側に向っているようにも思います。そして日本語では言葉が「イ」や「ウ」で終わることが多いのに、スペイン語は「エ」や「ア」で終わることが多くて繰り返される、本人がその気はなくても、スペイン語で大きな声、「エ」や「ア」が繰り返されるとなんか叱られているような気持になります。