230、ポエニ戦争(85)

文字数 980文字

第二次カプア包囲戦についての続きです。作品集は下の画像から入って下さい。
ハンニバルはカプアに彼らの接近を知らせ、カルタゴ軍がローマ軍の攻撃を開始すると同時に、カプア軍も城門を開けて外に出て攻撃するように伝えた。ハンニバルの突然の来襲はローマ軍に恐怖を引き起こした。
相変わらずローマ軍はハンニバルを恐れているのか。
ハンニバルはプルケルの防御柵へ接近を開始し戦闘を強要したが、プルケルはこの挑発には乗らなかった。ハンニバルはしばしば騎兵を派遣して、ローマ軍野営地に投げ槍攻撃を行って怒りを誘い、ローマ騎兵を誘い出そうとした。またカルタゴ歩兵は柵の破壊を試みた。しかし、ローマ軍は決心を変えず、軽歩兵が反撃を行ったのみで、主力の重装歩兵は投げ槍攻撃から自身を守ることに専念した。
ローマ軍が挑発にのらなかったのは、日頃から命令にだけ従うように徹底的に訓練されていたからでしょうか?
ポリュビウスによると初期の戦闘は小競り合い程度とされているが、リウィウスはもっと激しい戦闘があったと記している。ハンニバルの攻撃と同時に、カプア城内からボスタルとハンノに率いられた兵が出撃した。対するローマ軍は軍を以下のように分けて対抗した。

・プルケルがカプア兵に対抗

・フラックスがハンニバルの攻撃に対処

・法務官ネロが6個軍団およびイタリア同盟都市の騎兵をまとめて、ガイウス・フルヴィウス・フラックス(執政官フラックスの弟)と共に、ヴォルトゥヌス川の前面のスエッスラに向かう道路を防御

ローマ軍はいつも計画的です。
戦闘は兵士の雄叫びで開始され、市民も城壁の上で青銅の器物を打ち鳴らした。プルケルがカプア兵に対し、フラックスがハンニバルに相対した。第Ⅵ軍団の戦列に対し、イベリア兵は中央部を3頭の戦象で突破しようとしていたが、ローマ軍野営地に突入できるかは不確かであった。フラックスは第Ⅵ軍団の危機的状況を見て、ナヴィウスおよび何人かの百人隊長に対し救援を命令した。命令を受けたナヴィウスは軍団旗を手に第一戦列兵(ハスタティ)を率いて敵に向かった。ナヴィウスは長身で、彼の軍歴を示す可憐な甲冑を身に着けていた。イベリア兵の戦列に接近すると、彼の周りには投槍が降り注いだ。しかし彼は退却せず、そのまま前進した。
ローマ軍の方が命令体系がしっかりしていて、命令されれば死を恐れずに前進していますね。
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