201、ウガリト文字の学習(3)
文字数 1,069文字
ウガリト文字の1番は敵がいなくて2人でのんびり歩いていたが、2番は長い槍を持って左から右へと進んでいる、そして3番は北の方角から3人の兵士が長い槍を持って攻めてきたのを、1人の兵士が長い槍で受け止めて防いでいる。
あの、三角形が上にあって下向きの時は兵士と長槍ではなく、上から神の恵みが降りてくると考えてはどうでしょうか?雨とか太陽の光とか、上からの神の恵みを人間が受け止めている、古代の人間はきっと太陽や雨を見て神を感じていたと思います。
ウガリト文字の1番と2番では人間はそのまま、あるいは槍を持って横に進んでいました。でも3番の場合は神の恵み、雨などを動くのではなくその場所で受け止めています。文明が発達するためには移動することとその場でじっとして神の恵みを受けて作物を作ること、両方が必要です。ウガリト文字は人間の移動や戦いの歴史だけでなく、神の恵みを受けて文明を発達させた歴史も込められているように思うのです。神は差別をして選ばれた特別な者にだけ恵みを与えるのではない、全ての人間、そして生き物に平等に恵みを与えていた、そのような世界観が古代にはあったと思うのです。