67、ヘブライ文字の特徴(6)

文字数 1,144文字

ヘブライ文字1つ1つの特徴について続きを見ていこう。
作品集には下の画像から入ってください。
ヌン(魚)のフェニキア文字については前に魚のうろこに似ているという意見も出ていたが、ヘブライ文字についてはどうかな。
ヌン(魚)のヘブライ文字は棒の先を折って曲げたような形をしています。
槍の先が折れて曲がったような形をしている。こうなるともう槍としては使えない。
人が立って少し頭を曲げているようにも見えます。
サメク(魚/柱)という文字についてはどうかな?
フェニキア文字のサメク(魚/柱)は魚を棒に刺したようです。ヘブライ文字の場合は魚を入れる入れ物のような・・・
サメク(魚/柱)はヘブライ文字には珍しい。完全包囲をしていてどこも飛び出していない。
いえ、左上の部分が少し飛び出しています。
せっかく完全包囲に成功したのだから、飛び出さずに並べばいいものを・・・
ペドロ2世、兵士を並べているのではなくこれは文字です。他の文字と区別するためにも少し開けたり飛び出したりしている方が都合がいいのです。完全包囲すればいいというものではありません。
そうか。余はこういう整った文字を見ると完全包囲成功とうれしくなってしまう。
私はヘブライ文字やアラビア文字を書き写したことはあるが、文字を見て完全包囲と思ったことは1度もない。
ペドロ2世だけです。文字を見て兵士の並べ方とか完全に包囲したとか考えるのは・・・
余は常に戦いのことだけを考えて生きてきた。
次はアイン(目)という文字だが、これはフェニキア文字とヘブライ文字でははっきり違っている。
フェニキア文字のアイン(目)は丸くて目ということがすぐにわかるけど、ヘブライ文字の方はよくわからない。
ヘブライ文字のアイン(目)は目というよりも鼻に近い形をしています。少し飛び出ていますが。
ヘブライ文字は丸が使えなくて目は描けないから代わりに鼻を描いて目の代わりにしたというわけか。フアン1世は突拍子もないことばかり思いつく。
私の人生は基本的に暇でしたからいろいろなことを考えていました。
そしてフェーだが、これはフェニキア文字にはなくヘブライ文字だけにある。
なんだか四角い迷路のような文字ですね。
兵士をわざわざこのような形に並べたりはしない。普通に四角に並べる。
普通に四角にしてしまったらみんな同じになってしまって文字として区別がつかなくなる。少し開けたり折り曲げたりすることで、パッと見て統一感があるけどそれでも文字として区別できる。ヘブライ文字は本当によく文字として工夫されている。
文字としての様々な工夫があるからこそ、ヘブライ文字は聖書のように長い物語も書き表すことができた。それぞれの文字を覚えるのは難しいが、覚えれば聖書が書かれた時と同じ言葉の音を再現することができる。
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