100、ヘブライ文字と発音記号（10）
文字数 1,028文字
この『フェニキア文字とヘブライ文字』も第100話になりました。
そんなに続いたのか。我々アラゴン王家の者の勉強熱心さが証明されたというわけか。
作品集には下の画像から入ってください。
今日は顔に関係のある文字だ。まずアイン（目）から見てみよう。
フェニキア文字のアインは確かに目の形をしている。これはもう目以外には考えられない。だがペドロ2世よ、ここで目が出てきて大丈夫なのか？
どういう意味だ？
フェニキア文字は最初大きなものから始まってだんだん小さくなると聞いているが、目より小さいものなどあまりないと思うが・・・
余はフェニキア人ではないからよくわからないが、まあなんとかなるだろう。
相変わらずペドロ2世は大雑把ですね。
細かいことにこだわっていたら亡霊などやっていられない。
ペドロ2世よ、やっぱりヘブライ文字のアインは目に見えない。
ヴェンツェル、ヘブライ文字の大原則を覚えているか？
ヘブライ文字は完全包囲と曲線を嫌う。だからヘブライ文字のアインは目には見えなくてもこれでいいのか。
アインの発音記号はアインの文字にアの短母音パタフ、イの長母音ヒリック・マレー、そしてｎのヌンのソフィートです。
次はヘブライ文字のフェーだが、これはフェニキア文字にはない。
ヘブライ文字は本当に似たような文字がたくさん出て来る
フェーの発音記号はフェーの文字にエの長母音ツェレー・ハセル、それからアレフです。
次はペー（口）という文字を見てみよう。
フェニキア文字のペーは口よりも耳のような形をしている。それに目の後に口が出ているが、フェニキア人はもしかして口よりも目の方が大きいのか？
それはたぶんないと思います。
やっぱりヘブライ文字のペーは口と形は似ていない。
それでよいのだ。ヘブライ文字はもはやフェニキア文字のように形を真似することを諦めて独自の道を歩いている。
ペーの発音記号はｐの音のペーにエの長母音ツェレー・ハセル、そしてアレフです。
ヘブライ文字の発音記号もそろそろ終わりが近付いてきた。
私からの提案だが、ヘブライ文字の発音記号が終わったら、今度はアラビア文字の学習をしたい。
ちょっと待ってください、ニコラさん、ここにいる皆さん、アラビア語なんて知らないですよ。
私はアラビア語にも詳しい。なに、アラビア語を完全にマスターする必要はない。せっかくフェニキア文字を覚えたのだから、ついでにアラビア文字を覚えてしまえばいいと言っているだけだ。
なんかアラビア文字の勉強もすることになりそうです。
