3、雄牛と家

文字数 919文字

フェニキア人や古代文明についてまだまだ語りたいことはたくさんあるのだが、ここのタイトルであるフェニキア文字とヘブライ文字を学びながら歴史の話も時々入れることにしよう。
作品集には下の写真から入ってください。
この写真はネットに出ていた文字一覧を書き写したものです。パソコンでうまく変換できない文字は手書きです。
上の段はフェニキア文字の名前や意味、名前はヘブライ語のものとなっている。下の段はそれぞれの言語での対応する文字になっている。
キリル文字というのはどこの国で使われているのですか?
キリル文字はロシア語などスラヴ語を表現するのに使われている。
つまりヨーロッパと西アジア、北アフリカのほとんどの国はフェニキア語がもとになった文字を使っているのですね。
最初の文字アレフは雄牛という意味がある。
そう言われて見るとなんとなく牛の顔に見えます。そしてフェニキア文字のアレフはラテン文字のAにもよく似ています。
最初に雄牛を意味する文字があるということはフェニキア人は牛を大切にしていたのですね。
ギリシャ神話には牛に関係する神話がたくさんあります。神ゼウスが雄牛に変身してエウロペをさらったとか、牛の顔をした怪物ミノタウロスとか・・・
神が雄牛に変身して美女をさらうとはけしからぬ、ありえない話だ。
キリスト教の神で考えればありえない話ですが、ギリシャ神話では神ゼウスはいろいろなものに変身します。
それでも神様が変身するのだから変な生き物にはならない。やっぱり雄牛は特別な存在だったと思います。
2番目の文字ベトは家を意味している。
この文字はBとはあんまり似ていない。
家というよりもヨットに似ています。
漢字と違って音素文字は意味ではなく音を表現している。だが文字はわかりやすく書きやすい形をしていなければ広まらない。
フェニキア人が貿易で栄えた民族だということもフェニキア文字が広まった理由だと思います。同じ場所にずっといたらその場所に住む人で言葉が通じればいい、でも遠い場所まで出かけて商売をするには、どうしても共通の言葉や文字が必要になります。
今日の授業はここまでだ。次回までに今日習った文字の形をきちんと覚えておくように。実際に書いてみるのもいいだろう。
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