128、ポエニ戦争(59)

文字数 1,124文字

第一次タレントゥム攻城戦の続きです。作品集は下の画像から入って下さい。
この頃、法務官クィントゥス・ファビウス・マクシムス(クィントゥス・ファビウス・マクシムス・ウェッルコスス・クンクタートルの息子)はルケラ(現在のルチェーラ)近くのヘルドニア(現在のオルドーナ)に駐屯していた。
あのなかなか攻撃しないでイライラさせる、クィントゥス・ファビウス・マクシムス・ウェッルコスス・クンクタートルの息子がここに登場するのか。
ペドロ2世はすごい。長くて複雑なローマ人の名前を全部覚えているのか。
いや、名前はよく覚えていないが、彫像を覚えていた。あの白い像を見るたびにイライラしていた。
この彫像ですよね。私は結構好きですが・・・
他方、ハンニバルは周辺を破壊しながらタレントゥムに到着した。ティトゥス・リウィウスによると「タレントムの領域に入ってからは、タレントゥム市民に反感を抱かせないよう、いかなる破壊も行わなかった」
タレントゥム以外の場所は破壊してもいいのですか?
ハンニバルの軍隊は大群で補給があまりなければ、周辺都市の破壊や略奪をしなければ維持できない。だが、タレントゥム市民に反感を抱かれないようその周辺では破壊を行わなかったのはハンニバルの賢さだ。
続いて、約1000人の兵士を、街の近郊1.5キロメートル付近に野営させた。カルタゴ軍到着の3日前、ブルンディシウム(現ブリンディジ)のローマ艦隊を指揮した法務官マルクス・ヴァレリウス・レウィヌスはマルクス・リウィウスをタレントゥムに派遣した。
ペドロ2世が嫌いでフアン1世が好きな白い像の息子は出て来ないのか。
クイントゥス・ファビウス・マキシムスは第二次タレントゥム攻城戦の時に活躍します。
リウィウスは直ちに優秀な若者を選び、奇襲を受けないように重要箇所や全ての城壁や門に配置した。
紀元前の時でも重要な都市は城壁や門がしっかりと作られていたのですね。
ハンニバルはアヴェルヌス湖に来た使者を信じ、タレントゥム周辺の破壊を行っていなかった。また、この時点でもなお、タレントゥムをローマから離脱させることを諦めていなかった。ハンニバルはここで冬営を行うことを決め、穀物を占領したメタポントゥムとヘラクレアから送らせた。またヌミディア兵とマウレタニア兵もそこから送らせ、アプリア近くの丘陵地帯の耕地を完全に略奪し、兵に分配した。
ハンニバルは計画的ですね。行き当たりばったりのペドロ2世とはそこが大きく違います。
余も計画的に南フランスをアラゴン領土に組み込もうとモンペリエの相続人マリアと結婚し、妹たちをトゥールーズ伯爵に嫁がせた。弟のアルフォンソはプロヴァンス伯となった。すべて計画通りだ。余が戦死しなければ・・・
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