77、ヘブライ語の母音記号(4)
文字数 1,055文字
ヘブライ語の母音記号で「オ」と発音する母音記号は4種類ある。
ホラム・マレー(長)上の点とヴァヴ
ホラム・ハセル(長)上の点とアレフ
カマツ・カタン(短)横線と下に点
ハタフ・カマツ(最短)横線と下に点と縦の点2つ
「オ」と発音する母音記号は上に点がつくので同じ形ではバランスが取れないから、ホラム・マレーはユッドの棒を長くしてヴァヴにし、ホラム・ハセルは何も入っていなくて上の点だけだとわかりにくいからアレフを入れたのではないですか?
なるほど、「オ」と発音する母音記号のホラム・マレーとホラム・ハセルは上に点が1つだけ、1人だけ離れた場所に立っていると見逃されてしまうから、旗の棒を長くしてヴァヴにしたり、アレフを加えたりして目立つようにしているのか。戦場で1人だけはぐれてしまえば命取りになる。1人離れた位置にいる兵士も目立つようにしているとは、ヘブライ語とはなんと用心深い言葉なのだ。
ちょっと待て。ハタフ・カマツの場合はハタフが先か、カマツが先か・・・ヘブライ語は右から読んでいくから、ハタフの縦に並んだ2人の兵が先にいて、そこに横線と1人の兵が後から加わったことになる。ハタフの場合は先に2人の兵が縦に並んでこの音は最短であると警告を出し、それからどの母音になるか別の兵が加わっているのか。