227、ポエニ戦争(82)

文字数 984文字

バエティス川の戦いの後の第二次カプア包囲戦についてです。作品集は下の画像から入ってください。
ローマ軍は諦めず、執政官2人は攻城兵器を準備し再びカプアを包囲することにした。ヴォルトゥルヌス川沿いのカシリヌムに食料を集積し、また河口のヴォルトゥルヌムの防備を強化して守備兵をおいた。また制海権強化のためプテオリ(現在のポッツオーリ)にも守備兵をおいた。これら2つの港湾要塞とローマの外港であるオスティアに、サルディニアからの食料と法務官のマルクス・ユニウス・シラノがエトルリアで冬季に集めた食料を集積した。
ローマ軍もかなりしつこいというか念入りに準備をしているようです。
この危機的な状況の中、ハンニバルはカプアを離れることは望まなかったが、法務官グナエウス・フリジウス・フラックスがアプリアの幾つかのカルタゴ側都市を攻撃し成功したとの連絡が届いたため、そちらに対処するためにアプリアに向かわざるを得なかった。
ローマは次から次へと新しい人物を出してきてカルタゴ側の都市を攻撃するから、ハンニバルはイライラしたに違いない。
ハンニバルはこの新しく編成されたローマ軍を殲滅する意思を固め、ヘルドニア(現在のオルドーナ)近郊で戦闘となったがハンニバルが勝利した(第一次ヘルドニアの戦い)グナエウス・フリジウス・フラックスは騎兵200と共に脱出したが、ローマ軍の残りの部隊は包囲されて少数に分断され、18,000の兵力のうち脱出できたのは2,000程に過ぎなかった。
ローマ軍は大変な目にあっていますね。
その後、残存兵の再集結のために特使が派遣され、法務官のプブリウス・コルネリウス・スッラも同様の任務を与えられ、奴隷兵士を軍に戻した。執政官プルケルはデキウス・ユニウスにヴォルトゥルヌルスの防衛を、マルクス・アウレリウスにプテオリの防衛を委ね、サルディニアやエトルリアから食料が届いたら、直ちにカプア近郊の野営地に送るように手配した。プルケル自身がカプア近郊に到着すると、フラックスがすでにカシリウムから十分な補給物質を運び入れ、包囲戦の準備を完了していた。執政官2人はガイウス・クラウディウス・ネロの率いる軍がスエッスラから到着するのを待って包囲戦を開始した。
ローマ軍は短期の決戦よりもむしろ軍隊を再編成したり食料を調達したりすることが得意で、長期の包囲戦に向いていると思いました。
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